ADX Wilder(ADXW)でトレンドを判定し、ボリンジャーバンドの逆張りでエントリーするストラテジーをMT5 のEAでバックテストしてみた

MT5
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MT4には無いMT5だけのインジケーター

MT5にはMT4に用意されていない標準インジケーターがいくつかあります。その中でもお勧めなのがADX Wilder、Triple Exponential Moving Average(3重指数移動平均)、Adaptive Moving Average(適応型移動平均)の3つインジケーターです。

TEMAとAMAは移動平均線を使う感覚でトレード手法を構築することが出来ますし、ADXワイルダーもMT4標準のADXと同じ感覚でEA化することが出来ます。

しかしなぜかMT4を使った場合よりも騙しによる負けが少なく、結果的にMT4でEAを作るよりも良好なパフォーマンスを得ることが出来てしまいます。使用しているヒストリカルデータの違いがあるので単純に比較するのは間違いなのかもしれませんが、収益曲線の違いを見ると心が揺さぶられてしまいます。

今回はそんなお気に入りインジケーターの中からADX Wilder(ADXW)を使ったEAを作成してみようと思います。

このインジケーターを単体で使用したEAは以前にも何個か作成しているので、今回はADX Wilder(ADXW)とボリンジャーバンドを組み合わせたちょっとだけ複雑なロジックをEA化してみたいと思います。

ADX Wilderの使い方は有名なのであえて説明しません。今回ADX Wilderに期待するのはトレンドの方向を判断するというトレンドフィルターとしての役割です。ADX Wilderはトレンド系のインジケーターとしてはかなり優秀なのできっと期待通りに仕事をこなしてくれるはことでしょう。

一方のボリンジャーバンドですが、実はトレンド系のインジケーターという位置づけでありながらも逆張りでも使えてしまうという優れものなのです。ボリンジャーバンド単体での逆張りはトレンド発生時にボコボコにやられてしまう事が多いので避けた方が賢明なのですが、トレンドを見極めたうえでの逆張りに対してはかなり有効なのではないかと思っています。

もちろんボリンジャーバンド以外にも逆張りに使えるインジケーターはいろいろあります。今回ボリンジャーバンドに登場してもらったのはただ単に使い慣れているという理由だけで他意はありません(笑)

ということで今回はオシレーター系のインジケーターにはご遠慮願いましょう。

ロジックはシンプルかつ王道的に

今回作成するEAのロジックは超シンプルな上に王道的なものです。ADXWでトレンドを判断した上で押し目買い、戻り売りを仕掛けるといういかにも有りがちなエントリーロジックです。テクニカル分析を用いたクローズロジックは使わないのでテイクプロフィットとストップロスでクローズすることになります。

買いエントリー
ADX Wilder(期間12) +DI>-DI
期間20のボリンジャーバンドの-2σのラインを価格が上抜け

売りエントリー
ADX Wilder(期間12) +DI<-DI
期間20のボリンジャーバンドの+2σのラインを価格が下抜け

ストップロス:100pips

テイクプロフィット:300pips

どういうトレードをするのか想像がついてしまいますね(^^;)

MT5を立ち上げてバックテストしてみた

出来上がったEAをMT5にインストールし、ドル円2時間足でバックテストしてみました。

残念ながらトレード回数が少ないので実際に使おうかなという気にはなりそうにありません。流石にトレンド発生中に±2σまで押したり戻したりすることはそれほど多くはないということでしょう。

しかしボリンジャーバンドの偏差を調整することでトレード回数を増やすことは出来そうです。その場合はトレンドフィルターの判定をもう少し厳しくした方がいいかもしれません。

今回は+DIと-DIしか使いませんでしたが、ADX Wilderラインを使うことで逆張り判定をかなりルーズにすることが出来るような気がします。今現在は国内にMT5でトレードできるブローカーがない状況なので手の込んだものを作るほど気合が入らないのですが、いずれこのインジケーターの性能を最大限に発揮するEAを作ってみたいですね。

ADXワイルダーはFXだけじゃなくバイナリオプションのインジケータとしても人気なので、MT4にもぜひ採用してほしいものです。

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