MT4で片建てEAを両建てEAにするとドローダウンを打ち消してくれるの?

EA
HoliHo / Pixabay

FXを始めた時に口を酸っぱくして言われたことの一つに「両建てはするな」という言葉があります。実際にFX初心者の頃は苦し紛れの両建てをしてしまいがちですが、両建てを解除するタイミングがわからず、にっちもさっちも行かなくなってしまうという場面はよく耳にします。

実際私も雇用統計の時に思惑が外れ大きく逆行した時に、思わず両建てをしてその場しのぎのトレードをしてしまったことがあるので両建てしたくなるという気持ちはよくわかります。

両建てを外した瞬間に損失だけが残ってしまい、結局は意味のない両建てとなってしまいました(^^;)

人によるとは思いますが、初心者のうちは特に苦し紛れの両建ては避けたほうがいいと思います。

一方で同じ両建てでも、苦し紛れの両建てではない両建てもあります。同一通貨ペアで違うトレード戦略でトレードしている場合なんかによくありますよね。

それぞれのポジションに意味があるので、この場合の両建ては全然問題ないと思います。トレードスパンが違う戦略だと一方は上昇トレンド、もう一方は下降トレンドなどということはよくありますからね。

では一つの戦略で両建てする場合はどうでしょうかね?

MT4のEAを作る際には両建てをしないように制限しているのですが、あえて両建てポジションを持つことを許可した場合はどうなるのでしょうか。

ここにポンド円用のトレンド系EAが一つあります。片建てでバックテストした場合は以下のようなパフォーマンスを持つごく普通のEAです。同時保有ポジションは1なので両建てになることはありません。

アグレッシブなポンド円1時間足での結果を見てみましょう。

このEAをロジックのパラメーターは変えずに両建て可能にしてバックテストすると以下のようになります。今回は最大保有ポジション数は2(ロング1、ショート2)に設定してあります。

2つのバックテスト結果を比較すると収益曲線の形がけっこう違っているように見えますね。両建ての方はフラットな期間が長すぎるような気がしますが、個人的に密かに期待していた最大ドローダウンに関しては小さい数値になっています。

トレンド系EAなので方向性のはっきりしない相場ではやられてしまいがちなのですが、両建てにすることでその辺が上手くカバーされているのかもしれませんね。ストップロスの数値が小さすぎるとロング、ショート両方で損切りにかかってしまう往復ビンタになりやすいので、損切りの数値はもっと検討した方がいいような気もします。

逆にトレンドが発生してしまうと両建てポジションが足を引っ張ってしまう可能性もあります。

両建てにすることでトレードの総数は増えるので、海外のFXブローカーを使っていてキャッシュバック(ピップバックあるいはリベート)などがもらえる人には美味しい部分もあるかなというところでしょうか。

今回は一つの戦略での両建てをテストしてみましたが、複数のロジックを組み込んだEAで両建てを許可した場合はもっと良いパフォーマンスが出そうですね。

さすがにそこまでするのは面倒くさい(笑)

結局は複数のEAを同時に走らせておけばいいじゃないでしょうか。

なんだこのオチは(^^;)

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