国立科学博物館が過去最大規模のクラウドファンディングに挑戦しています。「地球の宝を守れ」と題した本プロジェクトでは、博物館の根幹を成す500万点以上におよぶ膨大なコレクションの維持・拡充のため、1億円の支援を目指しています。博物館の使命を未来につなげる意義深いプロジェクトです。
国立科学博物館(以下、かはく)は、日本最古の総合科学博物館として、自然史から科学技術の分野に至るまで150年以上にわたって貴重な資料を収集してきました。
登録標本数は現在500万点を超え、毎年数万点ずつ増加しています。展示室にあるのはほんの一部で、ほとんどが茨城県の収蔵庫で保管・管理されています。
しかし、新型コロナ禍や資材高騰による財政難で、標本の維持や新規収集が困難に。そこで、過去最大となる1億円の資金調達を目的にクラウドファンディングがスタートしました。
プロジェクトの名称は「地球の宝を守れ」。限りある資源を次世代につないでいくかはくの使命が込められています。
目標額に達成したか否かに関わらず、調達した資金は全額コレクションの維持・拡充に充てられるとのこと。支援してくれた人を増やす意味でも、目標金額の達成が重要だと言えます。
リターンには、かはくならではの裏側ツアーやレアな特別展図録、オリジナルグッズなど40種類以上。研究者の熱量が詰まったアイデア満載のラインナップは見どころの一つです。
国立博物館のコレクションを支えるプロジェクトを、一緒に成し遂げる。そんな想いで支援する人が増えていけば良いですね。
【まとめ】
絶滅危惧種や希少な資料を後世に残す使命を担うかはく。限られた予算の中でコレクションを維持・拡充するためには、多くの支援が必要不可欠です。一人でも多くの人にプロジェクトの意義を知っていただき、目標達成に導けることを期待します。
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