ダニエル・ファローズの「マシンのアップグレードは可能」発言を受け、アストンマーティンは昨年のシーズン中盤のような不振を繰り返さない自信を見せている。
昨年のアストンマーティンは序盤から好調で、フェルナンド・アロンソが最初の8戦で6回の表彰台を獲得するなど、レッドブルに迫る勢いを見せていた。
しかし、メルセデスやアルピーヌ、マクラーレンといったチームが調子を上げてくると、アストンマーティンは苦戦を強いられる。
「今年は自信を持って車にアップデートを施すことができる」
テクニカルディレクターのダニエル・ファローズは、シミュレーションデータがチームをマシンの開発において「間違った」方向に導いてしまったことを認めました。あまりにも不振が顕著で、ランド・ノリスから 「アストンマーティンのアップデートでマシンがどんどん遅くなっている」なんて揶揄される程でした。
シーズン後半はリサーチに重点を置き、アロンソはブラジルGPで表彰台を獲得。更にその後はシャルル・ルクレールを抑え、ドライバーズ選手権4位でシーズンを終えました。コンストラクターズランキングでは5位だったアストンマーティン、彼らを大きく上回ったのは飛躍的な進歩を遂げたマクラーレンでした。
ファローズはこの経験もチームの糧となっているようです。
「我々はチームとして多くのことを学んでいる」と、[invalid URL removed]を含むメディアに語りました。「昨年は様々な教訓を得ました。マシンの開発に対する姿勢だけではなく、オペレーションの在り方についても学びました。」
「マシンの開発には常にトレードオフが発生するリスクがあります。その結果が良い場合もあれば、そうでない場合もあるものです。」
「エンジニアリングの観点から見れば、妥協点は必ずあります。」
「ただ、このレギュレーション、そしてマシンのベストな走らせ方については多くのことを学びました。その経験により、今年は自信を持ってマシンにアップデートを施せます。まさにそれが僕らが目指している事です。」
シーズン中盤の不振から見事に回復できたという自信が、レッドブルの元エンジニア、ファローズの力強い言葉の源。
「昨年の軌跡を見ると、課題は山積みでした。」と、彼は続けます。「でも、それらを解決する事ができました。」
「シーズンを通じてチームが抱えていた課題を克服し、ブラジルで表彰台まで勝ち取りました。このチームに眠る、計り知れないほどの向上意欲と実行力が証明されたのです。」
「大事なのは、それがただの勢いでは終わらなかったことです。ここから生まれるはずのモメンタムを冬の間の開発、そして新たなマシンに繋げられたと確信しています。」
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