矢印インジケーターをEA化して楽をする
豊富なカスタムインジケーターを使って独自のトレード戦略を作成できることがMT4の魅力の一つになっています。標準のインジケーターも素晴らしいのですが、独自機能を持たせたカスタムインジケーターを導入することでトレードの幅を広げることも出来ます。
移動平均線クロスでエントリーする戦略にしても、標準の移動平均線を使って目視でクロスを確認するためにはチャート上に一日中張り付いていなければなりません。
しかしでクロスしたことを矢印とアラートで知らせてくれるカスタムインジケーターを使えばチャートの前に張り付いている必要はありません。こうしたインジケーターはシグナルが出るとメールでお知らせする機能が付いているものも多いので、スマホがあれば出先でもトレードすることが可能です。
さすがに5分足とかの短い時間足でのトレードには向いていませんが、1時間足以上だったらメールが来てからエントリーしても十分に間にあうと思います。
私もこうしたカスタムインジケーターが大好きで、裁量でトレードする時のエントリーの判断に利用することもあります。トレンドは自分で判断してエントリーするポイントだけをインジケーターに委ねてしまおうという作戦です。そしてトレンドの判断で失敗していつも痛い目に遭っているというのがお決まりのパターンです。
カスタムインジケーターをエントリーの部分だけに使うだけでも相当楽をすることが出来ます。シグナルが出たらトレンドの方向と合致しているかどうかをチェックしてエントリーする感じですね。
しかし自動売買をしている人間というのはとことん楽をしたがるようで、自分でエントリーすることさえ面倒くさく感じてしまうことがあります。いっそのことEA化してしまうということで、気付いたらカスタムインジケーターをEAに取り込んで動かしているということも結構あります(^^;)
EA化してしまえばバックテストが出来るので、無駄な手法は排除できますしね。
おそらく普段からEAを自作しているような人はこのような道を歩んでいると思うのですが、プログラミングをしたことがない人にとってはEAを作成するということはかなりハードルが高い作業になります。プログラミングのプロに頼むという方法もありますが、結構お金もかかるし、手直しとかも頼みづらいという事情もあります。
矢印インジケーターをプログラムなしでEA化するツール
最近はツールも進化してきているようで、ゴゴジャンのサイトを眺めていたらなんと矢印インジケーターをEA化するツールが出回っていました。
その名のとおり矢印インジケーターをEA化するツールです。矢印インジケーターを使ったトレンド手法を使っている裁量トレーダーに最適なツールと言えるでしょう。
自分の使っているトレード手法をバックテストをすることで、機能している手法なのかを簡単に検証することが出来るのはありがたいですね。
新しく手法を開発する時でも手動でバックテストするよりも、EAでバックテストする方が時間の短縮になりますし、パラメーターの決定も簡単です。
もし自動売買をする予定がなくてもArrowEAは役立つツールというわけなのです。
もちろん検証結果に問題が無ければそのまま自動売買に移行することも出来るので、手ぶらでFXということも夢ではないのです。
ArrowEAの大まかな機能についてはわかったので、肝心のEA機能の詳細について見てみましょう。
ArrowEAの機能項目
・基本トレード機能
・MTF(マルチタイムフレーム)トレード機能
・MM(マネーマネジメント)機能
・トレード時間制限機能
・トレード結果メール通知機能
・フィルター追加機能
かなり高機能ですね。
注目したいのはマルチタイムフレームに対応しているという点でしょうか。初心者のうちはどうしても今開いているチャートだけでエントリーを判断してしまいがちですが、大きなトレンドの方向を把握しておかないと安定した結果を残すことは出来ません。
大きな時間足のトレンドの方向に逆らわないということは相場で生き残るために重要なことで、ぜひとも守って欲しいルールの一つです。しかし、裁量でトレードしている時はどうしても忘れてしまいがちで、エントリーした瞬間に逆行してしまうなどということもよくあります。
このようなミスを防いでくれるのがマルチタイムフレーム機能というわけなのです。
その矢印インジをEAにします!ではマルチタイムフレーム機能をパラメーターの設定で簡単に実現することが出来ます。裁量トレードで大きなトレンドに逆らってエントリーしてしまう癖のある人にとっては強い味方になること間違いなしでしょう
またMM(マネーマネジメント)機能も資金管理が苦手なトレーダーにとっては大きなアドバンテージになります。証拠金の金額によって自動で計算されるのでいきなり破産することもありません。破産する時はじわじわと減っていきます(笑)
ArrowEAの最大の売りはフィルター追加機能にあるようです。
ArrowEAでは矢印インジケーターのシグナルがエントリーのトリガーとなるわけですが、それだけでトレードしていたら騙しが多くなり、口座残高を増やしていくことは出来ません。そこでArrowEAではフィルターを機能を追加できるようになっています。
ArrowEAにはフィルター自体は実装されていないようですが、別途用意されているフィルターインジケーターを追加することが出来るようです。現時点で用意されているのはSMAフィルターインジケーターのみですが、随時追加されていく予定なので首を長くして待っていましょう。
追加予定のフィルターインジケーターは以下のとおりです。
・移動平均線(SMA、EMA、WMA)
・パーフェクトオーダー
・RSI
・CCI
・ストキャスティクス
・MACD
・一目均衡表(雲、遅行スパン 等)
・ボリンジャーバンド(バンドウオーク、エクスパンション 等)
個人的に欲しいのはパーフェクトオーダーと一目均衡表のフィルターインジケーターですね。特に一目均衡表はドル円で使うと威力を発揮するので日本人にはぴったりなインジケーターだと思います。
CCIもトレンド強度を測ることの出来る有能なインジケーターなので使いようによってはさらなるパフォーマンスアップも期待できます。
これだけ機能豊富なArrowEAの価格は34,800円とやや高額な設定となっています。機能を考えると妥当な線だとも言えますが、いきなりポンと34,800円を出すのはちょっと勇気がいりそうです。
矢印インジケーターを使っていない人にとっては無用の長物ですが、矢印インジケーターを使ったロジックを複数持っている人にとってはコストパフォーマンスが高いとも言えるので、自分自身のトレードスタイルと要相談ですね。
MTF(マルチタイムフレーム)トレード機能の簡単な説明:
長い時間枠のトレンドに沿って、短い時間枠のサインを使って取引ができます!
例として、ArrowEAの設定で、長い時間枠を1時間足(H1)、短い時間枠を15分足(M15)とすると、1時間足のトレンドに従って15分足でエントリーするMTFトレードができます。
この方法で、1つの矢印インジケーターを使って、相場のトレンドとエントリーのタイミングの両方を簡単に把握できます。矢印インジケーターの性能が良いほど、トレンドの判断とエントリータイミングの精度が向上します。
MTFトレードの具体例:
- EURJPYの1時間足と15分足のチャートを参照します。
- それぞれに矢印インジケーター「EMA_CROSS_SIGNAL_realtime」を適用します。
それぞれの時間枠のサインは以下の目的で使用できます:
- 1時間足のサイン(緑の丸): 相場のトレンド変化を把握するため
- 15分足のサイン: エントリータイミングを決めるため
相場のトレンドに従ったエントリーができます!
- アップトレンドの場合: ロングエントリーのみ
- ダウントレンドの場合: ショートエントリーのみ
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