MT4で為替相場のチャートを眺めているとトレンドが発生している状態とトレンドの発生していない状態があることに気づくと思います。
順張りで大きな値幅を狙いたいときはトレンド相場でトレードすることが必要ですが、エントリーする際にトレンドが発生しているのか否かを判断することは簡単なことではありません。トレンドの発生が簡単にわかる精度の高いインジケーターがあるのならどんなに高くても欲しいと思う人は数多くいることでしょう。
しかし現実はそんなに甘いものではなく、トレンドが発生したと思ってエントリーしたらすぐに方向性を失ってしまうことなどは日常茶飯事なのです。
では逆の発想でレンジ相場を見つけるためにインジケーターを使うというのはどうでしょうか。
トレンドの真逆の状態をインジケーターで見つけることができれば、レンジ相場の時にエントリーを見送ることで騙しを避けることができるはずです。またレンジ相場とわかっていれば逆張りスキャルピンが有効になります。
とはいえ流石に高性能なレンジフィルターを開発することは簡単な作業ではありません。いやむしろトレンドフィルターを開発するよりも難しいかもしれません(笑)
そんなわけなのでたいした期待もせずにダメもとでレンジフィルターを作っていきたいと思います(^^;
レンジフィルターを作る前にまず考えておかなければならないのはどのようにしてレンジ相場を判断するのかということです。自分的には方向性のない動きの少ない相場のことだと漠然に考えているのですが、実際にこの相場を検知するためにはどうすればいいのかいまいちピンと来ていません(^◇^;)
まあ、インジケーターの状況によって判断するしかないのでしょうけどね。
とりあえずMT4に搭載されているインジケーターの中からレンジ相場を見つけるために役立ちそうなものがあるのか探してみることにしましょう。
MT4のインジケーターといえばまず思い浮かぶのが移動平均線(MA)ですね。過去の価格の動きをチャート上にプロットしたものなので、相場の状況を見るためにはなくてはならないインジケーターです。
実は自作のEAのほとんどに移動平均線を使用しています。いかに私が移動平均線に信頼を寄せているかといことをわかってもらえると思います。
2本の移動平均線のクロスはFXを始めた頃にまず最初に目にするトレード戦略ですし、移動平均線がどちらに傾いているのかをチェックすればトレンドの方向がわかります。
価格が移動平均線より上にあれば上昇トレンド、下にあれば下降トレンドとなっているケースが多いので初心者にも視覚的に相場の状況が掴みやすいというのがセールスポイントですね。
移動平均線以外ではボリンジャーバンドもレンジフィルターとして使えそうです。
ボリンジャーバンドはトレンドが発生している時には拡大し、トレンドが弱くなりレンジ相場に移行しつつある状況では縮小していきます。
つまりボリンジャーバンドの幅をチェックすることでトレンドが発生しているのか、発生していないのかということがわかるのです。ボリンジャーバンドのセンターラインとバンドの幅を見ることでトレンドの方向と強さを把握できるのでボリンジャーバンドは結構使えそうな気がします。
ボリンジャーバンドは相場のボラティリティを視覚化してくれますが、ATRもまたボラティリティを図ることのできるインジケーターです。価格変動が少なく方向性のない相場を探すのに役立ちそうです。
ATRはボラティリティの強さを見るインジケーターですが、トレンドの強さを見ることのできるADXというインジケーターもあります。トレンドが強くなるほど数値が上昇するので、数値が低いときはレンジ相場であると判断することができます。これは非常にシンプルですね。
最後にインジケータではないのですが、レンジ相場を見つける上でおそらく最強なのではないかと思われるタイムフィルターを挙げておきたいと思います。タイムフィルターはアジア時間早朝のスキャルピングEAで効果を発揮しています。個人的にはドル円をトレードする時には特に威力を発揮してくれるので重宝しています。
タイムフィルター単体でも十分なポテンシャルがありますが、他のインジケーターと併用することでさらに効果が期待できます。タイムフィルターと他のインジケーターを組み合わせたハイブリッドなレンジフィルターが最も強力かもしれません。
以上、いくつかレンジフィルターに使用出来そうなインジケーターを書き出しました。
次回からはこれらのインジケーターを使ったレンジフィルターを作成してみたいと思います。
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