ボリンジャーバンドは逆張りにも順張りにも使える便利なテクニカル指標です。アジア時間の動きの少ない時間に逆張りで使うとかなり優秀なスキャルピングEAが出来ますし、トレンド指標と組み合わせて押しや戻りの判断に使うという方法もありだと思います。
一方の順張りとしての使用方法では2σをブレイクしてからのバンドウォークを利用する手法が有名です。自分も何度かこの手法をEA化しようと試みたのですが、ドローダウンが大きくて実践で使えるようなEAを作ることは出来ませんでした。
バンドウォークを利用した大きな利益を捉えるEAとスキャルピングEAのような小さな利益を積み重ねるEAを組み合わせることにより、どんな相場にも適応できるのではないかと思うのですがなかなか良いEAを作ることが出来ませんでした( ノД`)
自分で作れなければ市販のものを探せばいいのですが、市販のEAでバンドウォークに特化した出来のいいEAにはなかなか巡り合えません。
半ばあきらめかけていたところに登場したのが、「BandWalk」というEAです。
詳細なロジックはわかりませんが、ボリンジャーバンドのUpper Lineをブレイクしたらロングエントリー、Lower Lineをブレイクしたらショートエントリーするようです。
このEAはBandWalk.ex4というEAファイルの他に、MA Band.ex4というインディケーターファイルを使用します。MT4にもボリンジャーバンドが用意されているのですが、カスタムインディケータを使うんですね。このインディケーターをチャートに表示してみるとネーミングのとおり移動平均線とボリンジャーバンドが表示されます。
この2つのインディケーターがロジックの肝となっていると見て間違いないでしょう。
どんなトレードをするのかバックテストで確認してみたいと思います。
公式のバックテストは2005年1月1日から2014年12月31日までとたっぷりと10年も検証しています。 「カコテン iIchimoku AUDJPY」を彷彿させますね(^^♪
カスタムインディケーターを使用している関係かバックテストは若干遅く感じますが、実際に稼働させてみると重さは感じません。雇用統計などのレートの動きが速い時にはパソコンのファンが勢いよく回るかもしれませんが、通常の使用では問題なさそうです。
さあ、気になるエントリーポイントを見てみたいと思います。
なるほど、思ったように買われ過ぎの状態でロングエントリーしているようです。そのままバンドウォークになれば利を伸ばしていきます。逆行した場合は下の画像のように傷が浅いうちにポジションをクローズします。
裁量トレードでこれをやれと言われたら私には無理っぽいです(^-^;
自動売買ならではの感情を挟まないトレードを繰り返していき、利益を積み重ねていくEAと言えるかもしれません。
おそらくレンジ相場では負けることが多いと思うので、レンジ相場に強いEAと組み合わせることが必要になりそうですね。
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