ボリンジャーバンドって何?
ボリンジャーバンドとは統計学を応用したトレンド系のテクニカル指標で、価格が過去のレートの動きからみて一定の範囲内にあるかどうかを判断するために便利です。ボリンジャーバンドには、移動平均線を中心にして上下にバンドと呼ばれるラインが表示されます。MT4ではUpper Band、Lower Bandとよばれている2本のラインがそれですね。
移動平均線からどのくらい離れた場所にラインを引くかの計算には標準偏差(σ)を使用しています。標準偏差とは移動平均線で表される平均値からの散らばり具合を示すものです。MT4では過去20日間の値の変動を利用し標準偏差を導き出しています。通常のFXチャートでは移動平均線に加えて+1σ、+2σ、−1σ、−2σの合計5本のラインを引いてあることが多いと思います。なぜかMT4のボリンジャーバンドでは中心の移動平均線と+2σ、−2σしか出ないので5本のボリンジャーバンドを表示させたいときはもう1回ボリンジャーバンドを描く必要があります。
価格レートが±1σの範囲を超える確率は約32%、±2σの範囲を超える確率は5%と言われています。つまり、たいていの場合は2σのラインの内側に収まっているということになります。
ボリンジャーバンドの逆張りトレンド相場では通用しない
というわけで自分の場合はロウソク足が±2σに当たったときに95%の確率を信じてよく逆張りをします。しかし、ボリンジャーバンドって輪ゴムのようにビヨーン、ビヨ〜ンと伸びるのでそのまま反転しないことも多いんです。いわゆるバンドウォークに巻き込まれてしまってロスカットに陥ってしまうパターンです^^;
そんなわけでレンジ相場での逆張りで威力を発揮するボリンジャーバンドもトレンド相場では使い方を考えないといけないわけです。
一目均衡表の雲のように移動平均線を中心に色分けをしたBBT54というインディケーターを使うとバンドウォークがイメージしやすくなると思います。移動平均線の上側が青、下側が赤色なので上昇トレンド、下降トレンドがわかりやすくなっています。画像で見ると下のような感じです。
バンドウォークをEA化するとなると難しそうですが、こうして視覚で捉えてイメージするとなんとなくルール作りの役に立ちそうな感じです。他のインディケーターと組み合わせて使うことで生きてくるのではないかと思います。もう少し欲を言えば、通常のボリンジャーバンドのように5本ラインを引けたら最高なのですけど。
ボリンジャーバンドの計算式
ボリンジャーバンド計算式
標準偏差=√(期間×期間内の終値の2乗の合計-期間内の終値の合計の2乗)÷(期間×(期間-1))
標準偏差という言葉を聞くとなんだか偏差値を思い出してしまうのですが、模試などで用いられる偏差値の計算式は
(得点 − 平均点) ÷ 標準偏差 × 10 + 50
ということなので標準偏差も使われていたんですね。以下のサイトのシートを使えば簡単に偏差値を出すことができます。受験とは縁のない私には使い道のない偏差値ですが興味のある方はどうぞ!
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