EA開発者の永遠の課題はレンジ相場とトレンド相場両方で機能するハイブリッドなロジックを作り出すことなのですが、これは非常に難しく実現している市販EAは少ないのではないでしょうか。
単純に考えるとトレンド系に強いEAとレンジ系に強いEAを組み合わせればいいのですが、これが簡単なようでいてなかなか難しいのです。レンジロジックとトレンドロジックのドローダウンの位置がうまくずれていればいいのですが、タイミングが重なってしまう場合もあるのでドローダウンが増幅してしまうケースもあります。
このようにレンジ相場、トレンド相場両方に対応したEAを作ることは非常に困難なのですが、EA開発者の中にはこの問題を解決し公開している人も何人かいます。
今回紹介するのはあの人気EAであるScal_USDJPYを開発した猫博士の作品であるEA_final_max_w_mixです。
このEAの基本的なトレードスタイルはスキャルピングであり、根幹にあるロジックは猫博士の他の優秀なEAのロジックから構成されています。そのため非常に安定したパフォーマンスを示しているわけです。
さっそくフォワードテストを見て見ましょう!
非常に綺麗な右肩上がりの曲線を描いているのがわかると思います。ところどころ含み損を抱えながらも耐えていくスタイルですね。
トレード対象通貨ペアはGBPUSD(ポンドドル)なのでブローカー選びに苦労することはないでしょう。テイクプロフィット10pips、ストップロス80pipsの典型的な利小損大型のスキャルピングEAなので、連敗した時のドローダウンが大きくなることは覚悟しておく必要があります。
最大ポジションも10と多めになっているのでいくらハイパフォーマンスのEAだからといって資金管理をおろそかにしていては危険です。資金効率とリスクのバランスをどこら辺でとっていくかは非常に難しいもんだいですが、極端なリスクをとらなければ大火傷をすることはなさそうです。
DLLファイルを使用するためバックテストに時間がかかるようですが、実際のトレードにはさほど問題がないように思います。米雇用統計発表直後のような激しい動きになった時はパソコンのCPUに負担がかかってファンが勢いよく回ってうるさい可能性はあるかもしれませんが。
これからのEAは一つのロジックだけで動かすよりもEA_final_max_w_miのように複数のロジックを同時に動かしていくことが主流になっていくような気がしますね。
コメント
Scal_USDJPYは昨日大幅DDしたんだよね。。。。