トレンドさえあれば最強な移動平均線クロスですが
前回の記事で作成したのはもっともシンプルな移動平均線クロスを使ったEAですが、下の画像のようにトレンドさえ発生してくれれば最強の手法になります。
問題はそのトレンドがなかなかやってこないことです😢
長ーいレンジ期間をいかにして耐え忍ぶかが移動平均線クロスの大きすぎる課題なのです。
移動平均線クロスのレンジ相場での挙動で最悪なのは、エントリー後に相場が逆行してストップロスにかかるということを繰り返してしまうことです。
下の画像だけでも6回もストップアウトしているので-600pipsの大きなドローダウンを喰らっていることになります。この直後のトレードでも負けているのは内緒です(^^;
このような往復ビンタが移動平均線クロスのドローダウン発生時のパターンなのですが、これを黙ってみているわけにはいきませんよね。
何か対策を講じなければ・・・
建値ストップがあるじゃないか
ブレイクアウトEAなどで偽のブレイクアウト対策に有効なのがブレイクイーブンです。ブレイクイーブンとは設定したpipsだけ順行したらストップロスをエントリーした価格まで移動させる機能のことです。
例)ブレイクイーブンを30pipsに設定した場合
110円で買いエントリーしたポジションが110.30円になったらストップロスを110円に移動
ストップロスを建値に移動することで負けをなくし最悪でも引き分けに持ち込もうというのがブレイクイーブンの狙いです。
実はブレイクイーブン機能はEAつくーるで簡単に設定することが出来ます。
オプション機能内にある「建値ストップ」がいわゆるブレイクイーブン機能の役割を果たします。
使い方は簡単でチェックを入れて建値ストップする数値をpipsで指定するだけです。
移動平均線クロスに建値ストップを追加する
前回の記事で作成した移動平均線クロスのEAに建値ストップを追加してみます。
EAつくーるを起動してツールバーの「ロード」をクリックし前回保存した作業データファイルを読み込みましょう。作業データファイルを保存していなかった場合は、面倒ですが前回の記事を参考に入力しておいてください(^^;
やることは簡単すぎてあえて書く必要がないほどですが、一応書いておきますね。
オプション機能の画面に移動して「建値ストップ」にチェック、設定値を入力します。下の画像の場合は50pips順行したらストップロスを建値に移動する設定になります。
建値ストップの効果
実際に建値ストップがどのように働いているのかを見てみましょう。
下の画像の1から4のトレードでブレイクイーブンが発動しています。1から3はレンジ相場での発動で成功例と言えるでしょう。
問題は4のトレードです。
エントリー後に条件を満たしたのでストップロスを建値に移動しました。その後逆行したので4のポジションは建値に移動されたストップロスに捕まってしまいます。
レンジ相場が続けばそれでも良かったのですが、その後相場は順行方向へ300pips以上走りだします。
ブレイクイーブン機能が働いたことにより300pipsをゲットするチャンスを失ってしまったのです。
ブレイクイーブンは魅力的な機能です。しかし、機会損失の可能性も高いのでシステムとの相性を見極めてから採用する必要があるかもしれません。
レンジ相場対策を今一度考えなおしてみる必要がありますね(T_T)
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