円高でも円安でも利益を出せるFX

円高 FX
円高

FXなら円高でも円安でもチャンスがある

2008年のサブプライムショック直後に、世界経済は揺れに揺れました。その影響を受けて国内、海外の株式市場も低迷し株価にも明るい兆しが見えてきません。そのような株価低迷の中、個人投資家の間で人気が高まっているのがFXです。

FXとは外国為替証拠金金取引のことで、外貨を両替しそこに発生する為替差損により利益を得るという金融商品です。経済が不安定で株価に上昇の兆しが見えない中でFXに人気が集まってきているのには理由があります。FXでは外貨を買うだけではなく売りから入ることも可能です。つまり、円高に振れようが円高に振れようがレートに動きがあるかぎり利益を上げるチャンスがあるわけです。

FXの他にも外貨関連の金融商品はありますが、円高の時に買って円安になったら売るということで利益を上げる必要があります。しかし、FXはポジションを持つ時に売りのポジションからエントリーすることが出来るため利益を上げる機会は通常の金融商品の2倍あると考えていいかもしれません。

逆に円高の買いを今仕込んでいつか円安に振れることを信じつつポジションメイキングする人がいても不思議ではありません。レバレッジを下げて長期で持つ覚悟があれば十分有効な戦略になるのではないかと思います。

MT4のチャートを開いてサポート、レジスタンスを確認しながらこうした戦略を立てるのもFXの醍醐味の一つと言ってもいいのかもしれません。MT4のEAを使えばストラテジーを自動化できるので、手ぶらでトレードすることも夢ではありません。

EAは買いと売りを異なるロジックで売買するようにプログラミングをすることが出来るので、円高、円安どちらでもチャンスを狙うことが出来ます。

引き続きFXの肝となるマージンとレバレッジについて説明していきます。

マージンとレバレッジを使って外国為替取引をする方法

外国為替取引は、世界の金融市場に参加する最も人気のある方法の一つです。外国為替トレーダーは、米ドル(USD)、ユーロ(EUR)、日本円(JPY)など、さまざまな国の通貨を売買することができます。外国為替取引は非常に利益が出る可能性がありますが、同時に高いリスクも伴います。

外国為替トレーダーが自分のリスクを管理し、潜在的な利益を高める方法の一つが、マージンとレバレッジを使うことです。マージンとレバレッジは、すべての外国為替トレーダーが理解し、正しく適用すべき重要な概念です。この記事では、マージンとレバレッジとは何か、どのように機能するか、外国為替取引で使う場合のメリットとデメリットについて説明します。

外国為替取引でのマージンとは何か?

マージンとは、トレーダーがブローカーに預け入れる必要があるお金のことで、これによってレバレッジ取引のポジションを開く・維持することができます。マージンは手数料やコストではなく、トレードの担保としてトレーダーの口座残高の一部を確保するものです。

必要なマージン額は、取引ポジションの大きさとブローカーが使用するレバレッジ比率によって異なります。レバレッジ比率とは、取引ポジションの価値と必要なマージン額の比率のことです。例えば、ブローカーが50:1のレバレッジ比率を提供している場合、1ドルのマージンで50ドル相当のポジションをコントロールできることを意味します。

必要なマージン額は通常、取引ポジションの価値に対するパーセントで表されます。例えば、ブローカーが2%のマージンを求めている場合、10万ドル相当の取引ポジションに対して2,000ドル(10万ドル×0.02)をマージンとして預け入れる必要があります。

外国為替取引でのレバレッジとは何か?

レバレッジとは、少額のマージンで大きな取引ポジションをコントロールできる能力のことです。レバレッジによってトレーダーは市場へのエクスポージャー(露出度)を増やし、利益を増やす可能性があります。しかし、反対に市場がトレーダーのポジションに不利に動いた場合、損失も拡大されます。

レバレッジは通常、取引ポジションの価値と必要なマージン額の比率で表されます。例えば、ブローカーが50:1のレバレッジ比率を提供している場合、1ドルのマージンで50ドル相当のポジションをコントロールできることを意味します。

マージンとレバレッジのメリットとデメリット

マージンとレバレッジには、外国為替取引において多くのメリットとデメリットがあります。以下に主なものを挙げます。

メリット

利益の増加: レバレッジによってトレーダーは少額の資金で大きな取引ポジションをコントロールできるため、市場がトレーダーのポジションに有利に動いた場合、利益を大きく増やすことができます。例えば、ブローカーが50:1のレバレッジ比率を提供している場合、2,400ドル(10万ドル×0.024)のマージンで10万ドル相当のEUR/USD(ユーロ/米ドル)のポジションを開くことができます。もしEUR/USDが100ピップス(0.0100)上昇して1.2100になった場合、このポジションの価値は10万1,000ドル(10万ドル+100ピップス×1000単位)になります。これは1,000ドル(10万1,000ドル-10万ドル)の利益を意味します。これは41.67%(1,000ドル/2,400ドル)の投資収益率(ROI)に相当します。
取引機会の増加: レバレッジによってトレーダーは自分の資金以上の取引ポジションを開くことができるため、市場におけるさまざまな取引機会を活用することができます。例えば、トレーダーは同時に複数の通貨ペアや異なる時間枠で取引することができます。
取引柔軟性の向上: レバレッジによってトレーダーは自分の取引スタイルや目標に応じて、最適なレバレッジ比率を選択することができます。例えば、トレーダーは長期的なトレンドフォロー戦略を採用する場合、低いレバレッジ比率を選択することができます。また、トレーダーは短期的なスキャルピング戦略を採用する場合、高いレバレッジ比率を選択することができます。

デメリット

損失の拡大: レバレッジによってトレーダーは少額の資金で大きな取引ポジションをコントロールできるため、市場がトレーダーのポジションに不利に動いた場合、損失を大きく拡大することになります。例えば、ブローカーが50:1のレバレッジ比率を提供している場合、2,400ドル(10万ドル×0.024)のマージンで10万ドル相当のEUR/USD(ユーロ/米ドル)のポジションを開くことができます。もしEUR/USDが100ピップス(0.0100)下落して1.1900になった場合、このポジションの価値は9万9,000ドル(10万ドル-100ピップス×1000単位)になります。これは1,000ドル(10万ドル-9万9,000ドル)の損失を意味します。これは41.67%(1,000ドル/2,400ドル)の投資収益率(ROI)に相当します。

  • スリッページ: スリッページとは、トレードが実行される価格とトレードが実行される予定だった価格との差のことです。これは市場に急激な価格変動があった場合や、希望する価格で約定できないほど大きな注文があった場合に起こります。スリッページはトレーダーの損失を増やしたり、利益を減らしたりする可能性があります。
  • 取引相手リスク: 取引相手リスクとは、ブローカーや流動性提供者が自分の義務を果たさないリスクのことです。例えば、ブローカーが破綻したり、流動性提供者が取引を拒否したりする可能性があります。
  • 国家リスク: 国家リスクとは、不安定さや意図的な通貨切り下げなどによる損失のリスクのことです。例えば、政治的・経済的・社会的な危機や戦争などによって、通貨の価値や流動性が大きく変動する可能性があります。
  • マージンコールリスク: マージンコールリスクとは、口座残高が一定の水準以下に下落した場合に、ブローカーがトレーダーの一部または全てのポジションを強制的に決済するリスクのことです。これはトレーダーに追加資金を入金するか、ポジションを減らすかを求める通知であるマージンコールを受け取った場合に起こります。

マージンとレバレッジを使って外国為替取引を安全に行う方法

マージンとレバレッジは賢く責任ある使い方をすれば、トレーダーにとって強力なツールとなります。以下にマージンとレバレッジを安全に使うためのヒントをいくつか紹介します。

小さく始める

経験や自信がつくまでは低いレバレッジ比率や小さな取引ポジションから始小さく始める: 経験や自信がつくまでは低いレバレッジ比率や小さな取引ポジションから始めることがおすすめです。これにより、損失を最小限に抑えるとともに、市場の動きやリスク管理の方法に慣れることができます。

リスク許容度を知る

自分の資金や目標に合わせて、どれだけのリスクを取れるかを事前に決めておくことが重要です。自分のリスク許容度を超えて取引すると、感情的な判断やパニック売買などのミスを誘発する可能性があります。
ストップロス注文を利用する: ストップロス注文とは、あらかじめ決めた価格でポジションを自動的に決済する注文のことです。ストップロス注文を利用することで、市場が予想と反対に動いた場合でも、損失を制限することができます。また、ストップロス注文はトレーダーの感情から解放される効果もあります。

トレーディングプランを作成し守る

トレーディングプランとは、自分の取引戦略や目標、リスク管理方法などを明確に記した計画書のことです。トレーディングプランを作成し守ることで、市場の変動に惑わされずに一貫した取引を行うことができます。

マージンコールを避ける

マージンコールはトレーダーにとって最悪のシナリオです。マージンコールを避けるためには、以下のことに注意する必要があります。

口座残高やマージンレベル(口座残高/使用済みマージン)を常にチェックする
適切なレバレッジ比率やポジションサイズを選択する
市場ニュースや経済指標などの重要なイベントに注意する
必要に応じて追加資金を入金するか、ポジションを調整する

まとめ

マージンとレバレッジは外国為替取引の特徴であり、トレーダーに多くのメリットをもたらします。しかし、同時にリスクも高まります。そのため、マージンとレバレッジを使う際には、自分の資金や目標に合わせて適切な比率やポジションサイズを選び、リスク管理の方法を学び実践することが不可欠です。マージンとレバレッジは賢く責任ある使い方をすれば、トレーダーにとって強力なツールとなります。

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