外国為替市場はぐるぐると循環している
24時間営業のグローバルな市場 外国為替市場とは、通貨が世界中で取引されるグローバルな市場のことです。外国為替市場は、日曜日の午後9時から金曜日の午後10時(GMT)まで、週5日間、24時間営業しています。これは、外国為替取引が中央取引所を介さずに直接当事者間で行われるためです。
外国為替市場は、シドニー、東京、ロンドン、ニューヨークの4つの主要な取引セッションに分かれています。各セッションにはそれぞれ特徴があり、異なる通貨ペアの価格変動に影響を与えます。例えば、アジアセッションでは日本円や他のアジア通貨が優勢であり、ヨーロッパセッションではユーロや他の主要なヨーロッパ通貨が影響力を持ちます。一日で最も活発で変動が激しい時間帯は、2つのセッションが重なるときです。例えば、ロンドンとニューヨークや東京とシドニーなどです。このような期間中には、取引量や流動性が増加し、より大きな価格変動が起こります。
休日にも影響される
外国為替市場は平日にほぼ常時開いていますが、それでも休日に影響されることはありません。一部の国や地域では公的休日を観察することで地元の市場に影響を与えることがあります。例えば、2月の中国新年や11月の感謝祭などではアジアや北米の取引活動が減少する可能性があります。このような場合には一部の通貨ペアでは流動性が低下したり変動性が高まったりする可能性があります。
また週末に外国為替市場が閉じている間でも通貨レートに影響を与えるイベントやニュースが発生する可能性もあります。例えば政治的リスク(選挙や戦争など)、自然災害(地震やハリケーンなど)、予想外の経済データ公表などは特定の通貨に対する供給と需要のバランスを崩す可能性があります。市場が日曜日夕方(GMT)再開する際(日本時間なら早朝ですね)に金曜日終値との間にギャップがあるかもしれません。これは窓とも呼ばれておりトレーダーにチャンスとリスクを与えるものです。
したがって外国為替トレーダー外国為替市場に関するニュースや情報を休日前や休日中にも追跡することが重要です。また、自分のリスクエクスポージャーを把握し、ストップロス注文やヘッジ戦略などの適切なリスク管理ツールを使用することも重要です。
為替市場の1日
5:00〜15:00
ウェリントン(ニュージーランド)
7:00〜17:00
シドニー(オーストラリア)
8:00〜18:00
東京(日本)
9:00〜19:00
香港(中国)
9:00〜19:00
シンガポール(シンガポール)
14:00〜23:00
バーレーン(バーレーン王国)
15:00〜2:00
フランクフルト(ドイツ)
16:00〜3:00
ロンドン(イギリス)
21:00〜6:00
ニューヨーク(アメリカ)
各マーケットの特徴
ウェリントン
1日の始まり、1週間の始まりはニュージーランドのウェリントン市場からスタートします。マーケットの開いていない週末に注目材料が集まると月曜日の5時に開場するウェリントン市場にトレーダーの注目が集まります。
シドニー
オーストラリアのシドニー市場では、マーケットの参加者もまだ少なくてゆったりとした値動きになることが多いようです。
東京
東京市場は世界三位の取引量のある大きなマーケットです。日本の経済指標が発表される8時代後半から銀行がレートを決める9時55分までの動きは活発なので要注目です。
香港
アジアでは東京、シンガポールに次ぐ取引量があります。
シンガポール
近年取引量が増加しているシンガポール市場。アジア通貨の取引が盛んに行われています。
バーレーン
中東のバーレーンは金曜が休場という珍しいマーケットです。そのかりに土日もマーケットがオープンしているので未来レートとして参考にしている人も多いようです。
フランクフルト
ついにヨーロッパのプレイヤーが参加してきます。ドイツの経済指標は16時頃からなのでユーロの動向を見るならマーケットで決まりです。
ロンドン
なんといっても世界最大の外国為替の取引量を誇るマーケットです。夕方からはニューヨーク市場と時間が重なるのでデイトレーダーにとってはやりがいのある市場といってもいいと思います。
ニューヨーク
ロンド市場で盛り上がってきた外為市場を引き継いで1日を締めるのがニューヨーク市場です。取引量もロンドンに次いで多いので動きも活発。アメリカの重要経済指標の発表のある日は要注意です。
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