FX取引とは?基礎から学ぶ外国為替証拠金取引

外国為替の世界へようこそ!FXの基本を理解しましょう。

FXとは「Foreign Exchange」の略で、日本語では「外国為替証拠金取引」といいます。 簡単に言うと、異なる国の通貨を売買し、その価格変動(為替レートの変動)によって利益を得ることを目指す金融取引です。 例えば、「円を売ってドルを買う」「ユーロを売って円を買う」といった取引を行います。

FX取引の仕組み

FX取引は、主に「差金決済」という方法で行われます。これは、実際に外貨を現物で受け渡しするのではなく、売買によって生じた損益(差金)のみを決済する方法です。 また、「証拠金取引」であるため、取引を行うために一定の資金(証拠金)をFX会社に預け入れる必要があります。この証拠金を担保に、その数倍から数十倍(レバレッジ)の金額の取引が可能になります。

FX取引のイメージ図
FX取引は世界中の通貨を対象とします。

FX取引の主な特徴・メリット

  • レバレッジ効果: 少額の証拠金で大きな金額の取引が可能です。これにより、資金効率の高い取引が期待できますが、同時にリスクも高まる点に注意が必要です。
  • 24時間取引可能: 世界の主要な金融市場がリレー形式で開いているため、ほぼ24時間(平日)、いつでも取引のチャンスがあります。日本時間の早朝(オセアニア市場)から始まり、東京市場、ロンドン市場、ニューヨーク市場へと続きます。
  • 高い流動性: FX市場は世界最大の金融市場であり、1日の取引高は約6.6兆ドル(2019年BIS調査)とも言われています。これにより、一般的に売りたい時に売れ、買いたい時に買いやすいというメリットがあります。
  • 売りからも取引可能: 価格が下落すると予想される場合、「売り」から取引を始めることで利益を狙うことができます(空売り)。上昇局面だけでなく、下落局面でも収益機会があります。
  • 取引コストが比較的低い: 多くのFX会社では取引手数料が無料(スプレッドが実質的なコスト)となっており、他の金融商品と比較して取引コストを抑えやすい傾向があります。
  • 多様な通貨ペア: 米ドル/円(USD/JPY)やユーロ/米ドル(EUR/USD)といったメジャー通貨ペアから、マイナー通貨ペアまで、様々な選択肢があります。

FX取引の注意点・デメリット(リスク)

  • 為替変動リスク: 為替レートは常に変動しており、予想と反対方向に動いた場合は損失が発生します。レバレッジをかけていると、損失額も大きくなる可能性があります。
  • レバレッジリスク: レバレッジは利益を増やす可能性がある一方で、損失も同様に拡大させる可能性があります。高いレバレッジでの取引は、大きなリスクを伴います。
  • 金利変動リスク(スワップポイント): 通貨ペア間の金利差によって得られるスワップポイントは、逆に支払いとなることもあります。特に高金利通貨を売っている場合、毎日スワップポイントの支払いが発生します。
  • システムリスク・流動性リスク: 取引システムの障害や、重要な経済指標発表時、市場の混乱時などには、注文が通りにくくなったり、スプレッドが急拡大したりする可能性があります。
  • 追証(追加証拠金)のリスク: 相場の急変により損失が拡大し、証拠金維持率が一定水準を下回った場合、追加の証拠金(追証)の入金が必要になることがあります。対応できない場合は強制的に決済(ロスカット)されます。

重要:

FX取引は元本や利益が保証されたものではありません。取引を始める前には、必ずリスクを十分に理解し、ご自身の判断と責任において行うようにしてください。

FX取引を始めるためのステップ

  1. FX会社を選ぶ: スプレッド、取引ツール、信頼性、サポート体制などを比較検討し、自分に合ったFX会社を選びます。ブローカーの選び方はこちら。
  2. 口座を開設する: 選んだFX会社のウェブサイトから口座開設を申し込みます。本人確認書類などが必要です。
  3. 証拠金を入金する: 開設した口座に取引に必要な証拠金を入金します。
  4. 取引プラットフォームを準備する: MT4/MT5などの取引ツールをPCやスマートフォンにインストールし、設定します。MT4/MT5のセットアップはこちら。
  5. 取引を開始する: まずはデモ口座で練習し、操作や取引戦略に慣れてから実際の取引を始めましょう。

FX取引の基本をご理解いただけましたでしょうか?

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