相場の激しさは変化する
MT4のチャートを眺めながらトレードしていると相場が激しく動くときと穏やかに動く時があることに気が付くと思います。
相場が穏やかな時には一日の高値と安値の差が100pips程度の通貨ペアが、大きなファンダメンタルの変化に反応して1日に500pips以上動くこともあります。
このように状況次第で大きく変動率が変わるので、ストップロスとテイクプロフィットを置く位置には十分注意が必要になります。
普段の動きでは50pipsのストップロスで絶好調だったスキャルピングEAが、相場のボラティリティの変化により刈られまくることはざらに起きています。
ストップロスとテイクプロフィットを固定から可変にして対応する
最近のボラティリティの高い相場状況だと固定ストップロスでは、売買戦略によっては厳しい戦いになることは避けられません。
そこで今回はストップロスとテイクプロフィットを相場のボラティリティの変化に対応できるようにATRを利用して可変にしてみました。
ATRはボラティリティを判断するのに便利なテクニカル指標で、私もよく日足チャートに表示させてボラティリティの変化を見るのに使っています。
ドル円は100pips以下の変動で動いていることが多いのですが昨年の3月以降からボラティリティが高くなってきており、ここ最近は常に高い状態をキープしています。
ATRの期間は14日なのでマイルドに推移しているように見えますが、実際には1日で600pips以上動いている日もあるのでEAを運用している人でストップロスにかかってしまったという人も多いのではないでしょうか。
ここで紹介するEAはATRの数値を元にストップロスとテイクプロフィットの数値を決めているので、固定ストップロスを使ったEAよりは相場の変化についていけるのではないかと思います。
とは言うもののニュースによる瞬間的な動きには付いていけるわけではないので過信は禁物です。
移動平均線クロスの簡単ロジックにATRストップロス、テイクプロフィットを組み合わせる
今回作成したEAのエントリーロジックは2本の移動平均線を使った移動平均線クロスを採用しています。
ATRストップロス・テイクプロフィットの効果を見るためにクローズロジックは設けていません。
EAファイルはフォーラムでダウンロードできます。
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