MT5の ADX Wilder (ADXワイルダー)を使ったEA

MT5
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MT5標準のADX Wilder (ADXワイルダー)

MT4(メタトレーダー4)のトレンド系のインジケーターの中にはトレンドの方向とトレンドの強さを数値化出来る多機能なインジケーターがあります。もちろん移動平均線だけでも一工夫すればトレンドの強さを知ることが出来るのですが、一目瞭然に数値化出来るというわけにはいきません。

しかしこのADX Wilder (ADXワイルダー)をー使えばトレンドの方向と強さがまさに一目瞭然なのですから笑いが止まりません。

そのインジケーターというのがADX(AverageDirectionalMovementIndex)で、3本のラインがサブウィンドウに描画される高機能な構成となっています。

白いラインがトレンドの強さを示しています。白いライン(ADX)が上にあるほどトレンドが強いということになります。一方、赤(-DI)と青(+DI)の2本のラインの位置関係によりトレンドの方向を知ることが出来ます。赤いラインが青いラインよりも上にある時は下降トレンド、青いラインが赤いラインよりも上にある時が上昇トレンドというわけですね。

このようにADXによりトレンドの方向とトレンドの強さを簡単に把握できるようになったのですが、ADXにも弱点がありました。

上の画像を見てもわかるようにトレンドの方向を決定する青と赤の2本のラインが頻繁に交差するため騙しが非常に多かったのです。ADXの期間を大きくすることにより騙しを減らすことも出来るのですが、そうすると反応が遅くなりトレンドに乗り遅れてしまう恐れもあります。

便利なインジケーターなのですが使いこなすのにはちょっとしたコツが必要だったのです。

2011年に登場したMT5(メタトレーダー5)ではMT4に搭載されているADXだけでなく、ワイルダーさんの名前が冠されたADX Wilderというインジケーターが追加されていました。ADX Wilderをチャートに表示すると以下のようになります。

どうでしょう。先ほどのMT4に表示したADXに比べると+DIと-DIの黄砂が少なくなり騙しが少なくなったように見えませんか?

ADX Wilderを利用してEAを作成

今回はADXに比べて騙しの少ない優れものADX Wilderを使ってトレンド系のEAを作成してみました。

ストップロス100pips、テイクプロフィット300pips、ADXWの期間14の接手でバックテストするとこんな感じです。

パラメータを弄って最適化するといいカーブを描いてくれますが、過剰に最適化するのはお勧めしません(笑)

今回はドル円の1時間足でテストしていますが、トレンド系のインジケーターなので、一方向に大きく動く傾向の通貨ペアでテストした方が面白いと思います。

個人的にはポンド円なんかがお勧めなんじゃないかと思うのですが、面倒くさくて検証していません(^^;)

いずれ機会があればボラテリティストップと併用したものを作ってみたいなあ。

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