日本古来の伝統的テクニカル「ロウソク足」
EAを作る時にはテクニカル分析を組み合わせてロジックを組み立てていきますが、過去のデータの集合体であるテクニカル分析はどうしても相場の急変についていくことが出来ません。
移動平均線はトレンド判定にすげれているので大好きなインジケーターの一つなのですが、期間が長くなればなるほど相場の急変についていけません。
例えば期間10の移動平均線の場合、相場が急落してからロウソク足数本分遅れてから反応しているのがわかります。
期間50の移動平均線の場合はさらに反応が遅くなり、移動平均線だけ見ると相場がこんなに動いたことがわからないほど反応が鈍くなっています。
移動平均線の特性を考えると仕方のないことなので、移動平均線の本数を増やしたり他のフィルターと併用するなどして割り切って使う必要があります。
相場の急変には騙されやすいけど小さなノイズには強いというメリットを活かした方向でロジックを考えていくと幸せになれるかもしれません。
MT4に搭載されているほとんどのインジケーターが過去を振り返ることで機能しているということを考えると、相場の急変に弱いのは移動平均線だけではありません。
そこで直接的な値動きに注目してみることにしましょう。
直接的な値動きの最たるものはBidとAskなのですが、さすがにこれだけだとどのように料理していいのかさっぱりわかりません(笑)
そこで登場してもらうのがロウソク足です。
始値、高値、安値、終値をもとにした日本伝統のテクニカル分析です。
厳密にいえばロウソク足も過去の値動きから出来ているのですが、その他のテクニカル分析と比べるとはるかに直接的です。
1本前のロウソク足が陽線だったら買おうとか、陰線だったら売ろうなどの判断材料として使うのも十分にアリだと思うのです。
ロウソク足を使った簡単なロジックを考えてみる
というわけでロウソク足を使った簡単なロジックを考えてみました。
1本前のロウソク足が陽線→ロングエントリー
1本前のロウソク足が陰線→ショートエントリー
うーん、これならシンプルですし、相場の値動きに対するレスポンスも良好です。
しかし、これだとロウソク足の長さに関係なくエントリーしてしまいますね(^^;
そこでエントリーする長さの範囲を指定できるようにしてみました。
├ ロウソク足の長さ(最小)
├ ロウソク足の長さ(最大)
ロウソク足の長さが最小と最大の範囲にあるときだけエントリーします。
つまり極端に長いロウソク足や極端に未開ロウソク足は無視するというわけです。
整理するとこんな感じになります。
【買いエントリー】
- 陽線
- ロウソク足の長さが最小値より大きく、最大値より小さい
【売りエントリー】
- 陰線
- ロウソク足の長さが最小値より大きく、最大値より小さい
適当に最適化してバックテストするとこんな感じになりました。
なんとなくポテンシャルを感じる気がしないでもありません(笑)
ついでなので逆張りバージョンも作ってみました。
【買いエントリー】
- 陰線
- ロウソク足の長さが最小値より大きく、最大値より小さい
【売りエントリー】
- 陽線
- ロウソク足の長さが最小値より大きく、最大値より小さい
陰線でロング、陽線でロングという感じですね。
その他にも複数のロウソク足を組み合わせたり、テクニカル分析と組み合わせたりといろいろとアイデアは沸いてくるのでいろいろと改良していきたいですね。
このEAはフォーラムでダウンロードできます。
コメント
いつも、ありがとう御座います
貴方の作っておられるEAを検証しています
このEAで、単純にTPとSLを換えて回して
TP50 SL100でかなり良い成績です
もうしばらく回してみたら、本版にも使ってみようかなと思っています
お礼と報告まで