ロウソク足を使ったEAは難しい
私の場合EAのロジックに使用するテクニカル分析として一番使用頻度が高いのは移動平均線なのですが、最近はロウソク足も結構好きで坂田五法などのロウソク足パターンなどもいろいろと研究しています。
価格の動きの結果としてロウソク足が出来上がっているということを考えると、ロウソク足を中心に分析しているトレーダーがいるというのも頷けますね。
とは言うもののいくつかロウソク足を使ったEAを作成してみているのですが、リアルで使ってみたいなと思うようなEAはなかなか出来ません(笑)
今回はそんな失敗ロジックの一部を公開したいと思います。
ロウソク足を使った逆張りEA
このロジックはロウソク足を使った逆張り系なのですが、エントリー後はトレイリングストップを使用して出来るだけ利益を伸ばしていこうというコンセプトで開発しています。使用するロウソク足は日足と1時間足で、前日の日足が陰線の場合に1時間足のロウソク足で反転を確認したらエントリーするロジックです。
大きな足でトレンドを確認してトレンドと逆の方向にポジションを持つなんて狂気に満ちていますね(-_-;)
逆張りすることで得られるメリットは有利な価格でポジションを持てるということです。下がっているところを買うわけなのでエントリー後の伸びしろには大いに期待できます。
一方のデメリットは逆張りということです(笑)
下がってきたところを買ったり、上がってきたところを売るわけなので完全にトレンドに逆らっています。落ちてくるナイフを掴むという格言がありますが、このロジックはまさに落ちてくるナイフを真剣白羽撮りで掴もうとしているのです。たいした腕もないのに無謀なことをしている侍のようなもので勝てる可能性は非常に小さそうです。
当然勝率は低いのでたまにやってくる大きなトレンドで利益を出せないとジリ貧になってしまうことは確実でしょう。
そのためこのロジックではトレイリングストップに大きな期待をしています。連敗は仕方がないものと潔くあきらめ、大きなトレンドをしっかりと掴もうという男らしいロジックなのです。
ではドル円の1時間足でバックテストしてみましょう。
やはりトレンドが発生しない期間でぼこぼこにやられています( ノД`)シクシク…
たまにしか勝てないのでこのタイプのEAを実戦で使用出来る人はよほど忍耐力の強いタフマンに限られます。
このEAの唯一優れている点はエントリーの最適化が必要ないことくらいでしょうか。ATRなどを使用してストップロス、テイクプロフィット、トレイリングストップを自動設定するようにすればパラメーターの設定で悩む必要もなくなります。
と思ったらATRの期間と倍率の設定は必要ですね(笑)
日足のロウソク足を使った全く逆の発想のロジックでEAを作成しているのですが、似たような結果になってしまうというのが面白いですね。
なんだかエントリーロジックなんてどうでもいいんじゃないかという気がしてきました(-_-;)
やはり大切なのはいかにうまくクローズするかということなのかもしれません。しかしクローズロジックはエントリーロジック以上に難しいんですよね(^_^;)
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