基本的にナンピンマーチンゲールロジックを採用したEAは好きではないのですが、fx-onの人気ランキングで上位に入っている「粉雪」というEAが気になっています。
このEAはユーロドルを対象通貨ペアとしていて基本的なロジックはスキャルピングというどこにでもありそうな構成となっています。相場の動きがポジションと逆行した時にナンピンマーチンゲールが発動するわけですが、それまでは通常のスキャルピングEAと変わらない振る舞いをしているわけですね。
最大ポジション数は4と控えめなので無限ナンピンシステムのように、いつの間にか信じられないようなポジション数を保有しているということはありません。
マーチンゲールシステムのロットの増やし方はちょっと独特です。フォワードテストでは初期ロットは0.05で始まり、その後0.15、0.25、0.5と増やしていきます。最大4ポジションなのでデフォルト設定では0.5ロットが最大のロット数ということになります。
0.05+0.15+0.25+0.5=0.95
最大ポジションが発動した時にはトータルで0.95ロットを保有するという計算になりますね。
テイクプロフィットは20pipsなのでユーロドルのスキャルピングEAとしては一般的な数値だと思います。IMA、RSI、標準偏差の3種類のテクニカル分析を用いてエントリーするので、トレンドの方向を見ながら押しや戻りのポイントでエントリーするという基本に忠実なロジックを採用しているということが推定できます。
気になるストップロスの数値は4000pipsとなっています。リカクが20pipsのスキャルピングEAとしてはかなり大きい数値を採用しています。相場が逆行した時はこの大きなマージンを利用して耐え続け、利益確定するのを待つという考え方なのでしょう。
非常にリスキーなロジックと言えるのですが、最大ポジション数が4、ストップロスも限定されているということを考えると初期ロット数を抑えることで十分に実用的な運用が出来そうな気もします。
フォワードテスト結果を見ても何度か含み損が大きくなっている期間がありますが、なんとか耐え忍んでプラスに転じている様子が見て取れます。
相場の変動が大きくなるような重大なニュースが入った場合はストップロスにかかる可能性もあると思うので、運用する上で資金管理が重要になってくるEAであることは確かです。EA初心者で資金管理に自信が持てない人は使用しない方が賢明かもしれません。
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