MT4を使って自動売買をする場合にEAは必要不可欠なプログラムなのですが、これを自作しようとしてもプログラムの知識がある人以外にはハードルの高い作業になります。
理系が得意な知人はEAを作るためだけにプログラムを勉強して数か月でEAを完成させてしまいましたが、情熱と集中力のない人には難しいかもしれません。
そんな時に便利なのがEA作成ツールのEAつくーるです。これさえあればMT4標準のテクニカル分析ベースのEAなら簡単に作成することが出来ます。
今回はテクニカル分析の王様と言ってもいいくらい人気のある移動平均線とトレンドの強弱を推し量ることの出来るADXを組み合わせたロジックでEAを作成してみました。
この二つのテクニカル分析を組み合わせたということは採用するロジックはトレンド系ということになりますね。
エントリーは2本の移動平均線のクロスを利用します。ゴールデンクロスでロングエントリー、デッドクロスでショートエントリーになります。
移動平均線クロスだけではレンジ相場でひどい目に遭いそうなのでフィルターとしてADXを使います。ADXはトレンドの強さを判断するために有効なテクニカル指標で数値が大きいほどトレンドが強いということになります。
クローズロジックは移動平均線の逆クロスを使っています。デッドクロスでロングポジション決済、ゴールデンクロスでショートポジション決済という感じです。
ポジション1 (マジックナンバー:1)
売買条件1 : 2本前の期間10の単純移動平均線 < 2本前の期間20の単純移動平均線の場合、買いエントリー
売買条件2 : 売買条件1に加えて1本前の期間10の単純移動平均線 > 1本前の期間20の単純移動平均線
売買条件3 : 売買条件1に加えて1本前の期間14のADX 基本線 > 20
売買条件4 : 2本前の期間10の単純移動平均線 > 2本前の期間20の単純移動平均線の場合、売りエントリー
売買条件5 : 売買条件4に加えて1本前の期間10の単純移動平均線 < 1本前の期間20の単純移動平均線
売買条件6 : 売買条件4に加えて1本前の期間20のADX 基本線 > 20
売買条件7 : 2本前の期間10の単純移動平均線 > 2本前の期間20の単純移動平均線の場合、買いポジション決済
売買条件8 : 売買条件7に加えて1本前の期間10の単純移動平均線 < 1本前の期間20の単純移動平均線
売買条件9 : 2本前の期間10の単純移動平均線 < 2本前の期間20の単純移動平均線の場合、売りポジション決済
売買条件10 : 売買条件9に加えて1本前の期間10の単純移動平均線 > 1本前の期間20の単純移動平均線
これをEAつくーるに入力していきます。けっこう入力する条件が多いのですが、マウス操作でサクサク入力できるのでそれほど時間はかかりません。機械的な単純作業なので入力が完了したら誤入力がないか再確認することをお勧めします。
ドル円1時間足でバックテストしてみました。
出だしは良かったのですが途中から悲惨な結果になっています(^^;)
これだと絵的に寂しいのでパラメーターを最適化します(笑)
最適化してもかなりデコボコが目立ちますね。このEAを改良するとしたらADXは下限だけでなく上限を設けたり、トレイリングストップを使用するなどが考えられます。ストップロスとテイクプロフィットはまだ最適化していないので多少は見直すことが出来るかもしれません。
EAつくーるの作業データファイルを置いておくので興味のある人はいろいろと改良してみてください(^^)
以下のリンクをクリックするとEAつくーるの作業データファイルがダウンロードできます。
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