fx-onの収益率ランキング(3か月)を眺めていたら見かけないEAがランクインしていました。
現時点でのランキングトップのEAがどのようなものなのか気になったので、さっそくチェックしてみることにします。
このEAの特徴は何といっても複数通貨ペアでトレードすることでトータルでのドローダウンを抑えながら利益を増やしてけることだと思います。複数通貨ペアを監視しているので当然トレードチャンスも多くなり、様々な相場状況でも利益を狙っていける戦略なのでポジポジ病の人には持って来いのEAかもしれません。
一つのチャートでトレードできる通貨ペアの数は主要8通貨ペアの組み合わせにより、なんと最大で28通貨ペアというから驚きです。
[GBP/CAD][NZD/CHF][CAD/CHF][GBP/NZD][GBP/AUD][EUR/NZD][AUD/NZD][EUR/CAD][GBP/CHF][AUD/CAD][AUD/CHF][EUR/CHF][EUR/AUD][USD/CAD][USD/CHF][AUD/USD][NZD/USD][GBP/USD][EUR/USD][NZD/JPY][CAD/JPY][CHF/JPY][AUD/JPY][EUR/JPY][GBP/JPY][USD/JPY]
取引スタイルは、デイトレード、スイングトレード、レンジトレード、マーチンゲール、ナンピン、IFD注文方式となっています。早ければその日のうちに勝負をつけてしまいたいのでしょうが、相場が逆行した場合にはスイングトレードに移行しプラスに転じるまで耐えていくというイメージを持っておけば間違いなさそうです。
逆行したときにはただ耐えているだけではプラスに転じるまで長い時間がかかってしまう可能性があります。そのためこのEAではナンピンやマーチンゲールを積極的に使ったアグレッシブなトレードをし、できるだけ早くプラスで決済できるような状況に持ち込もうとします。
非常に理想的なロジックに見える「マルチ売買EA TBMEA_Bands」ですが、ポジション数が多くなりがちなので資金管理には十分な注意が必要です。
バックテストを見るとこのEAのリスクの高さがわかると思います。
純益2,279ドルに対して、最大ドローダウンが1,224ドルとなっています。バックテスト期間中に純益の半分以上のドローダウンを喫していたわけです。EAを運用した直後にこれだけのドローダウンを食らってしまうとかなり凹んでしまいますね。一方フォワードテストではどうかというと、収益が58,221円に対して最大ドローダウンが39,121円となっています。
以前海外製のEAでポイントブレイクというEAを使用していたことがありますが、TBMEA_Bands同様にマルチ通貨でエントリーするEAでした。非常に調子が良かったので国内でも加増している人が多かった人気EAだったのですが、最終的には相場が逆行したときのポジション数に耐え切れず口座を飛ばした人が多かった恐ろしいEAでした。
売買委戦略が非常に似ているこのEAですが、ポイントブレイクにはなかったマーチンゲールを採用しているので、よほど急激な相場の変動がない限り耐え抜いてくれそうな気がします。
しかし、ひとたび大きな相場の急変があった場合には手のひらを返したように襲い掛かってくるかもしれません。非常に面白いEAだけど使いこなすためには慎重な資金管理をするように心がけましょう。
ギャンブル用の口座を作りこのEAだけ独立して運用するなどという作戦もアリなのではないかと思います。
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