トレンドマイスターGBPJPY_M5_V1は、GBP/JPYに特化したシンプルデザインのEAです。シンプルな構造ながら、GBP/JPYの値動きを捉えて利益を狙います。このレビューでは、バックテストとフォワードテストの結果を分析し、パフォーマンスを多角的に評価。ポートフォリオに加える価値があるのか、リスクはどの程度なのかを検証します。EAの概要や特徴、ストラテジーの説明もしているので、トレンドマイスターGBPJPY_M5_V1の全体像を把握できます。
トレンドマイスターGBPJPY_M5_V1について
- EA名:トレンドマイスターGBPJPY
- 出品者:令和のだぶるいー
- 販売開始日:2024年1月4日
- 利用者数:326名
- 運用可能会社:FOREX.comJP、デューカスコピーJP、楽天証券、FXTF、外為ファイネスト、アバトレード、OANDAJP他MT4採用の国内FX会社
- 価格(税込):20,000円
トレンドマイスターGBPJPYは、GBP/JPYの値動きに特化して設計されたEAです。シンプルな構造ながら、普遍的なロジックを通じて利益を狙います。
令和のだぶるいー氏によって開発され、2024年1月から販売が開始されました。すでに300名以上が利用しています。
MT4を採用している国内FX会社で幅広く利用可能なので、環境を選ばずに運用できるのが特徴です。価格は税込20,000円とリーズナブル。
GBP/JPYのトレンドフォロー型EAとは一線を画すため、ポートフォリオの多様化にも貢献してくれそうです。期待の新作EAと言えるでしょう。
EAの説明
トレンドマイスターGBPJPYのコンセプトは以下の通りです。
- GBP/JPYの値動きに特化して設計
- シンプルな構造で普遍的なロジックを採用
- GBP/JPYのEAではトレンドフォロー型が多い中、異なるアプローチでポートフォリオに貢献
開発者の令和のだぶるいー氏は、過去の経験を基にこのEAを開発しました。2015年のトレードバトル全国10位入賞、自身のEA「コペルニクス」シリーズの大ヒットなど、実績のある開発者です。
トレンドマイスターGBPJPYでは、バックテストにおける以下の点を重視しているとのこと。
- リカバリーファクター
- 設定スプレッド
- 期待利得
- バックテスト期間
- 年率での利益の安定性
EAを選定する上で参考になるポイントだと思います。フォワードも含めて、しっかりと検証していきましょう。
ストラテジーについて
- 通貨ペア:GBP/JPY
- 取引スタイル:スキャルピング
- 最大ポジション数:2
- 最大ロット数:2
- 使用時間足:M5
- 最大ストップロス:130pips
- テイクプロフィット:100pips
- 両建て:あり
- その他ファイルの使用:なし
- 特記事項:始値動作、ナンピン・マーチンなし、複利機能あり
GBP/JPYのみを取引するシンプルなスキャルピング型EAです。M5の時間足で最大2ポジション保有し、1ポジあたり1ロット取引します。ストップは130pips、利確は100pipsに設定。
トレイリングストップと相場に応じた可変式のテイクプロフィットを採用しているのが特徴。ナンピンやマーチンゲールは使用せず、余剰資金や口座残高から選択できる複利運用にも対応しています。
バックテスト結果
バックテスト結果の分析
概要
トレンドマイスターGBPJPYのGBP/JPY 5分足でのバックテストを2004年から2023年まで実施。モデリング品質は99.90%と高水準で、不整合チャートエラーは発生していません。
分析
約19年間のバックテストで純益は7,245,124円、プロフィットファクターは1.34となりました。平均利得が629.28円なのに対し、平均損失は4630円と損失の方が大きい傾向にあります。
年率平均リターンは+4.74%で着実に資産を増やしていますが、最大ドローダウンが73,353円(2.95%)とやや大きめ。リスクとリターンのバランスには改善の余地がありそうです。
売買シグナルの正確性は67.35%と優秀ですが、勝率だけでなく1トレードあたりの利益額にも注目したいところ。
評価
バックテストの結果から総合的に判断すると、トレンドマイスターGBPJPYは利益を上げ続けている優秀なEAだと思います。ただ、最大ドローダウンがやや大きいのが気がかり。無理のないロット数で運用することが大切でしょう。
まとめ
長期間の安定した利益は魅力的ですが、突発的な大きな損失にも備えておく必要があります。資金管理を適切に行いながら運用していきたいEAだと感じました。
フォワードテスト結果の分析
概要
2023年12月から2024年4月初旬までの約4ヶ月間でフォワードテストを実施しました。この期間での成績を確認します。
分析
フォワード期間の収益は-51,202円で、バックテストほどの結果は出ていません。特に直近の4月は連敗が続き、深い水準のマイナスに。
ただ、これまでの実績を見ると、利益を積み重ねるタイプのEAなので、負けが先行する場面もあるでしょう。4ヶ月という短い期間で判断するのは時期尚早と言えます。
評価
現時点のフォワードではパフォーマンスが芳しくありませんが、バックテストの結果を考慮すると、まだ評価を下すことはできません。EAの特性を理解した上で、腰を据えて付き合っていく必要がありそうです。
まとめ
フォワードの不調を過度に悲観せず、EAの長所を信じて運用を続けるのが賢明だと思います。ただし、資金管理だけはしっかりと行い、口座の大半を失うようなリスクは避けましょう。
このEAの評価
トレンドマイスターGBPJPYは、GBP/JPYに特化したスキャルピング型EAです。バックテストでは19年もの間プラス収益を継続しており、ロジックの優秀さがうかがえます。最大ドローダウンは損失のインパクトが大きい点には注意が必要ですが、利益を着実に積み上げるタイプのEAだと思います。
一方、2023年12月からの4ヶ月間のフォワードではマイナスとなっています。短期的な不調に一喜一憂せず、バックテストの内容を信頼して付き合っていくのが良いでしょう。ただ、急激な資金の減少は避けたいので、余裕のある資金で小ロット数から始めるのがおすすめです。
シンプルな設計というコンセプトは好感が持てますが、肝心なロジックがブラックボックスになっているのが玉に瑕。ナンピンやマーチンを使わない点は安心材料であるものの、もう少し中身が見えると信頼度が上がるのですが。
総合的に見て、トレンドマイスターGBPJPYは一定の実力を持ったEAだと評価できます。GBP/JPYを中心にポートフォリオを組んでいる人であれば、ひとつの選択肢になるでしょう。ただしブラックボックス型である以上、資金管理だけは万全を期す必要があります。得体の知れないEAに大金を預けるのは賢明ではありません。
GBP/JPYのEAといえばトレンドフォロー型が王道中の王道。その中にあって異なるアプローチを取り入れたトレンドマイスターは、ポートフォリオの多様化に一役買ってくれるかもしれません。荒れ相場でも負けを最小限に抑えられるのであれば、資金を守るためのEAとしても候補に入れておきたいところ。
ぜひ他のユーザーのレビューもチェックして、評判を確かめてみてください。機械的なバックテストだけでなく、生の声を知るのも大切。良い面も悪い面もきちんと見極めた上で、自分に合ったEAを選んでいきましょう。
リスク
トレンドマイスターGBPJPYのリスクとして、最大ドローダウンの大きさが挙げられます。バックテストでは73,353円(2.95%)の最大ドローダウンが発生しており、資金の大半が失われるリスクがあります。急激な相場変動によって予期せぬ損失を被る可能性を考慮し、運用資金は余力を持ったものにする必要があるでしょう。
トレンドマイスターGBPJPY
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