FXはテクニカル分析が有効なトレード対象です。テクニカル分析は数多くありますが、その中でも移動平均線の有効性は多くのトレーダーたちに認めれているのではないのでしょうか。
移動平均線と言えば過去のレートの変化を平均化したものなので、任意の期間におけるトレンドの方向を把握するのには最適なテクニカル分析です。移動平均線一本だけでトレードをする人がいることからわかるように、一見ベーシックな手法に見えてしまいますが、奥が深く使いこなせばとてつもない効果を発揮してくれるのです。
移動平均線は単体で使ったり、他のテクニカル分析と組み合わせて使ったりとトレーダーによって使いこなしが様々です。個人的には期間の異なる複数の移動平均線を使ってトレードをするのが好きですね。
今回紹介するGMMAも期間の異なる複数の移動平均線の動きの変化によりトレードする海外のトレーダーに人気のある手法です。アリゲーターは3本の移動平均線を使いますが、GMMAではさらに多くの移動平均線を表示させています。
GMMAは6本の短期線グループと6本の長期線グループ、計12本の指数平滑移動平均線(EMA)をチャート上に表示し、トレンドの変化を的確に掴むことによりトレードに利用しています。
GMMAの名称は、開発者Daryl Guppy氏からの名前に由来しており、Guppy Multi Moving Averageを省略しGMMAとしています。グッピーなどというと熱帯魚が思い浮かぶのですが、まるで関係ないようですね^^;
長期グループの傾きや描くラインの位置関係からトレンドを把握し、短期グループによりエントリーのタイミングを掴むというのが基本的な使い方になります。
長期グループの6本の移動平均線が絡み合っていたりするとトレンドが発生していないということがわかるのでレンジ相場でのトレードを避けることが出来るというのも強みですね。
GMMAだけでもトレンドフィルターとしてはかなり優秀なのですが、騙しを避けるためにより慎重により大きな時間枠での動きを確認することは有効です。トレードするチャートが1時間足なら少なくとも日足でのトレンドは把握しておきたいですよね。
パソコンのディスプレイサイズが大きかったり、マルチディスプレイにしている人は複数の時間枠のチャートを同時に表示することが出来るのですが、空き時間を見つけてトレードする個人トレーダーの場合こうした恵まれたトレード環境を構築することは難しいでしょう。
そんな時に便利なのがマルチタイムフレーム表示が出来るインディケーターです。実はGMMAにも、この便利なマルチタイムフレーム表示が可能なインディケータが存在しているのです。
GMMAの12本EMAのシグナル+1時間足のEMA4本でトレンドを把握しやすく!
トレードするチャートにGMMAの12本のラインを表示することが出来るのはもちろんのこと、大きな時間足でのEMAを4本同時に表示することが出来るので、メジャートレンドに逆らってトレードする危険性は非常に低くなります。マルチタイムフレームで表示するEMAは期間を変更できるのでトレードの自由度は高く、自分のイメージ通りのセッティングを見つけることができればかなり強力な武器になるはずです。
上の画像はドル円の15分足にMT4 GMMA MTF EMAを表示したものです。
カクカクしたラインがマルチタイムフレームにより表示された1時間足のEMAになります。これなら大きなトレンドに逆らってしまうことはほとんどなさそうですね。
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