MACDクロスを使ったEA~MT4無料EA

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MACDは2本の指数平滑移動平均線がベースのテクニカル指標

MT4に標準で用意されているテクニカル指標の中でおそらく人気ベスト5にはランクインしそうなMACDでEAを作成してみました。

まずはMACDの簡単な説明。

MACDは、次のトレンドを追う(トレンド追随型の)動的テクニカル分析です。このテクニカル分析は2種類の価格の移動平均の相関を表しています。 .

MACDテクニカル分析は、26期間と12期間の指数平滑移動平均(EMA)の差となります。さらに、売買のタイミングを分かりやすくするため、いわゆる「シグナルライン」(9期間の分析値の移動平均)をMACDチャート上に表示します。

MACDは振幅の大きい市場で最も有効性を示します。MACDには3つの代表的な使い方があります。クロスオーバー(交差)、買われ過ぎ/売られ過ぎ状態、及び乖離です。

カンタンに言うと26期間と12期間の指数平滑移動平均(EMA)の差をサブウィンドウに表示しているというわけですね。1本のEMAの差がなくなるとMACDのラインは0に位置することになります。MACDが0になる瞬間と2本のEMAが0になる瞬間は一致しているというわけなので、MACDと0ラインとの交差を使ってEAを作るということはEMAクロスのEAを作るのと同じということになってしまうのです。

しかしMACDにはシグナルラインという強い見方がいます。シグナルラインはMACDの9期間の分析値の移動平均を表示したものです。このシグナルラインとMACDラインのクロスで売買のタイミングを判断するという手法が最も一般的なMACDの使われ方なのかもしれないですね。

MACDの使い方には以下の3種類があるようですが、今回作成したEAは一番上のクロスオーバーを利用したものになります。

 

クロスオーバー(交差)

MACDを利用したトレーディングの基本は、MACDがシグナルラインを下抜ければ売りということです。同様に、MACDがシグナルラインを上抜ければ、買いです。MACDが0を超えたら買い、0を下回ったら売り、という方法もよく使われます。

買われ過ぎ/売られ過ぎ状態

MACDは買われ過ぎ/売られ過ぎを表す指針としても有効です。短期の移動平均が急激に長期の移動平均から乖離する(すなわち、MACDの値が上昇する)時は、証券価格が高騰している可能性が高く、まもなく、より現実的な水準に戻すだろうと考えられます。

乖離

MACDが証券価格の動きから乖離すると、現在のトレンドの終了が近いというサインです。強気の乖離は、MACDが最高値を更新しているにもかかわらず、証券価格が高値更新をしない場合に見られ、弱気の乖離は、MACDが最低値を更新しているのに、証券価格が安値更新をしない場合に見られます。いずれの乖離も、比較的買われ過ぎ/売られ過ぎの状態のときに起きる場合は、特に大幅になります。

昔読んだ本にもMACDクロスの手法が載っていた

FXを始めたときにいろいろな本を買って勉強したのですが、その中にもMACDとシグナルラインのクロスを売買サインにした手法が紹介されていました。うーんなるほどと思ったけど実際に試してみるといろいろなところでクロスするのであまり役に立たなかった記憶しかありません(^^;)

今回作成したEAはこの本に載っていた手法に近いのですが、パラメーターを弄っているのでトレードする場所がかなり変わっています。もし移動平均線クロスのEAが機能するとしたら、MACDクロスのEAもそこそこ活躍してくれるはずです。

本当はMACDの数値も重要になってくるのでそれを加味したEAを作成するのが一番いいのですが、今回はシンプルな構成にしてみました。

ポンド円の日足チャートでバックテストしています。使用しているのはは外為ファイネストのMT4です。

なんとも大味なEAになってしまいましたが、損小利大でスプレッドを気にせずに使えるEAという点ではアリかなと思います。何年も横ばいの期間があるのでMACDクロス単体で使用するのは難しいですが、クローズロジックを追加したり、トレンドフィルターを追加することでかなり扱いやすいEAになると思います。

MACDクロスは単体で使わずにトレードシステムの中の一つの部品として考えたときには、面白いアイデアがいっぱい出てきそうです。レンジ相場をどうするかという問題をクリアできればかなり化けそうな予感はしています。

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