ブレイクアウト最強説!ボリンジャーブレイクアウト ダブルポジション 2018

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ブレイクアウトEAにはボリンジャーバンドが使いやすい

FXトレードをしている人なら一度は耳にしたことがある有名な戦略!そうです、ブレイクアウト戦術はテクニカル分析をちょっとでもかじったことのある人ならば誰でも知っていることでしょう。

一口にブレイクアウト戦略と言っても様々な種類があるわけですが、最もメジャーなのが過去n日間の高値安値をブレイク・アウトしたらエントリーする戦術です。高値安値ライン(ハイローライン)を表示するインジケーターがあればチャートを見ながら裁量でトレード出来るのでオススメです。

昔作った高値安値ラインを表示するインジケーターがあるので興味のある人はどうぞ。

一定期間の高値安値のラインを表示するフリーインジケーター「HighLow_Bands」
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ブレイクアウト戦略はある一定の範囲内で動いていた価格がその範囲を超えて走り出す動きを狙っているので、高値安値ラインにこだわる必要はありません。

少し前にボラティリティブレイクアウトのEAを作成したのですが、ブレイクアウトの判定にはボリンジャーバンドを使用していました。要はレンジ相場を判定できるインジケーターならブレイクアウト戦略に使えるわけなのです。

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ボラティリティを如実に表現することの出来るボリンジャーバンドはブレイクアウト戦略用のインジケーターとして非常に優秀な存在と言えるのではないでしょうか。

ボリンジャーブレイクアウト ダブルポジション 2018

ボリンジャーバンドのブレイクアウトを利用したEAはゴゴジャンにもあります。ボリンジャーブレイクアウト ダブルポジション 2018はボリンジャーバンドを利用したブレイクアウトEAでバックテストを見るとかなり期待できそうな感じです。

対象通貨ペアはドル円、4時間足チャート用のEAです。4時間足のEAだとトレード回数が少ないんじゃない?という疑問が湧くと思うのですが、このEAは約6年間のバックテスト期間中に1321回のトレードを行っています。

このトレード数は年間200回以上になるので、1~2日に一回はポジションを持つというイメージです。4時間足のブレークアウトEAの割には頑張っていますね。

ただしこのEAはシングルポジションではなく同時保有ポジションが2というマルチポジションタイプのEAとなっています。2つのポジションを持つことでトレード回数の少なさを補おうという考え方なのでしょう。

ロジックはボリンジャーバンドの収束を検知し、バンドブレイクをした方向にエントリーするという基本に忠実なトレードとなっています。

ボリンジャーバンドの期間は9なのでMT4のデフォルトの数値ではありませんが、ボリンジャーバンドで順張りトレードする場合に数値を小さくした方が機能しやすいと思うのでこの設定は当然アリだと思います。

このEAはなぜ高いパフォーマンスを実現しているのでしょう?

鍵になるのはATRストップロス、ATRテイクプロフィットの採用なのではないかと思います。

ボリンジャーブレイクアウト ダブルポジション 2018のパラメータを見るとATRストップロス、ATRテイクプロフィットを採用しているのがわかります。固定pipsのストップロス、テイクプロフィットも用意されているのですが、デフォルトの設定では使用していないようです。

SLATR1x=1.0;     //MAGIC1 ストップロスATR倍率 「0」で使用しない
TPATR1x=1.0;     //MAGIC1 テイクプロフィット ATR倍率 「0]で使用しない

パラメータで設定できるのはATRの倍率だけなのでATRの期間は固定なのでしょうね。期間10~30の間なのではないかと推測しますが良くわかりません(笑)

ATRトレイリングストップも実装されていますが、パラメータを見る限りでは使用していないようです。ストップロス、テイクプロフィット、トレイリングストップ関連のパラメータはかなり自由度が高そうなので、弄り甲斐がありそうですね。

ボリンジャーバンドとATRを使用しているEAということで開発者さんは相場のボラティリティをかなり意識しているのでしょう。

週末に決済されるので持ち越しリスクが無い点も安心ですね。

現時点でのフォワードテストは以下の通りです。

なかなかいいパフォーマンスではないですか。ブレイクアウトEAなのに素晴らしい。

フォワードテストでの各エントリーの様子を細かく見ていきましょう。

あれ?ストップロスとテイクプロフィットが入っていないトレードがチラホラと見え隠れしています。これはどういうことなのでしょうか?

ストラテジテスターの結果も見ていきましょう。

たまにストップロスが入っている時がありますが、それ以外はテイクプロフィットもストップロスも入っていないようです。

バグなのかステルスモードを使っているのはわかりませんが、これはちょっと不安になってきました^^;

久しぶりに素晴らしいEAを見つけたと思ったのですが。

やはりブレイクアウト系だと今話題のシンプル ブレイクアウト USDJPY 30分足あたりが無難なのかもしれません。

ストップロスとテイクプロフィットの件については書いている途中で気付いてしまったので、なんだかまとまりのない終わり方になってしまいましたm(_ _)m

追記(2019/01/23)

作者様からストップロスとテイクプロフィットに関してコメントをいただきました。損切り・利確は逆指値、指値として注文するのではなく、内部計算により損切り・利確の注文を成り行きで出すそうです。

ブローカーによってはストップレベルの影響で、ストップロスが狭いとオーダーエラーになることがあります。ATRにより自動計算なのでボラティリティが低いときは損切り・利確はかなり近いところに置くことになりますが、そのような時にエラーが出てしまうということなのだと思います。

というわけで逆指値、指値を使わないのでこのEAの仕様でありバグではありませんでした。ステルスモード的な動作を想像していただけるとわかりやすいかなと思います。

重大ニュースによる相場の急変やサーバーダウンによりEAが制御不能になった時に備えてエマージェンシーストップロスを少し離れたところに置いておくのも悪くないのかなという気もします。

このEAはバックテスト結果やフォワードテスト結果を見ると勝っている割に稼いでいないように見えます。しかし、トレードロットが0.01で設定されているので実際のポテシャルはこんなものではありません。

価格も5,000円と安いし、開発者様もしっかりとした考えを持っているのでオススメのEAとして推していきたいと思います(*^^*)

コメント

  1. 吉村俊 より:

    こんにちは
    ボリンジャーブレイクの作者の者です。

    ネットサーフィンしてたら自分の作ったEAが紹介されててびっくりしました笑

    SLとTPはトレール発動を除き内部判定です。
    理由は1ピピ利確損切りの使用もできる。
    またATR値がストップレベルにひっかかりオーダーがエラーにならないためでもあります。

    紹介してくれてありがとうございます!

    • ユーロファイター より:

      吉村様

      はじめまして、コメントありがとうございます。

      ストップロス、テイクプロフィットの件ありがとうございます。
      疑問がスッキリと解消しました(*^^*)
      記事を訂正させていただきますm(_ _)m

      今後共よろしくお願いいたします。

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