癌細胞だけを近赤外光で発光させる!豚を使った実験で電通大が可視化に成功

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古くから不治の病と恐れられている癌ですが、何よりも大切なのは早期発見であり、そのために定期的に検査を受けることは非常に重要なことです。何しろ通常生活では発見が難しく気づいた時には手遅れになっているというケースも多いのです。人間ドック休暇などを与えてくれる企業に勤めていれば安心なのですが、普通の人は休暇を削ってでも受けておいた方がいいでしょう。

癌の発見や治療に関しては様々なアプローチで研究が進んでいます。がん細胞の可視化の技術は以前からあったのですが、今回電気通信大学(電通大)大学院情報理工学研究科の牧昌次郎助教らが成功したのはミニブタに移植したがん細胞を豚が生きたまま可視化するという技術です。ミニブタにはちょっと気の毒な話なのですが(^_^;)

がん細胞という敵を攻略するためには相手のことを研究し尽くす必要があるのですが、生体内でのがん細胞の可視化により、治療薬の効果や進行度を観察でき癌治療研究の進展が大いに期待できます。

生きた動物の臓器や機能を観察する発光イメージングには、ホタルの発光などに関っている酸化すると発光する物質「ルシフェリン」の特性を利用しています。研究グループは生体の深部まで可視化して観察するために波長の長い光で発光するルシフェリン誘導体を開発しました。

 

以前「月曜から夜ふかし」という番組で還元ヘモグロビンが赤外線を吸収するという特性を利用した静脈可視化装置が紹介されていましたが、このような切らずに見ることのできる技術というものは私たちの知らない場所でどんどん開発されているようですね。

生きているうちにがん細胞との戦いに勝てる日が来るのかもしれないですね。

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