ついにEAも人工知能(AI)の時代へ突入
EAはいったいどのように自動売買を行っているのでしょうか。
簡単に理解するためにテクニカル分析の王道とも言える移動平均線クロスを例にして説明してみましょう。
まず最初にEAがどのように売買するのか、いわゆる売買ロジックを決めることからスタートする必要があります。
買いエントリー
2本の移動平均線のゴールデンクロス
売りエントリー
2本の移動平均線のデッドクロス
買いクローズ
2本の移動平均線のデッドクロス
売りクローズ
2本の移動平均線のゴールデンクロス
これらの条件をMQL(メタクオーツランゲージ)というプログラミング言語を使ってMT4が理解できるように翻訳してあげます。
このように考えるとEAの仕組み自体は非常に簡単なものであることがわかりますね。テクニカル分析の結果をもとに人間が行っていた作業をMT4にやってもらっているだけなのです。
しかし、最近になってきてこのようなシンプルな構造のEAとは一線を画したハイテクEAが登場してきています。
人工知能やAIという言葉は最近巷でよく登場してくるワードですよね。
実はこのAIをロジックに組み込んだEAが出回り始めているのです。
今回紹介するEAは、AI技術によりマーケットを監視し複数のパターンに相場を分類、パターン毎に最適なロジックを投入します。パターン分析のためにAIを利用することで様々な相場状況にマッチした最適なロジックを選択してエントリーしようというのが狙いですね。
もちろんパターン認識以外にもAIには様々な利用方法が考えられるので、今後ますます進歩が見込まれる分野であることは間違いありません。
手軽な人工知能EA InstaFX & InstaFX-Relax
さて今回紹介するEAはInstaFXとInstaFX-Relaxの2つです。
EA名を見ればわかるようにこの2つは姉妹EAであり、同じ開発者により作成されています。
これらの2つのEAの特徴はAIをパターン分析のために使っていることで、これにより最適なロジックでエントリーしようというのが大きな狙いとなっています。
この2つのEAを見て驚かされるのがその戦略的な価格設定です。
InstaFX → 28,000円
InstaFX-Relax → 16,500円
ディープラーニングを駆使しEAがこれほど身近な価格で入手できるとは私が自動売買を始めた頃には想像することすら出来ませんでした^^;
ヘッジファンドのAI並とはいかないまでも、ロジックの一部にAIを導入したEAを一般のトレーダーが利用できるというのは有り難いことですね。
InstaFXとInstaFX-Relaxはどこが違うの?
さて姉妹EAとも言えるInstaFXとInstaFX-Relaxの違いはどこにあるのでしょうか?
まずは2つのEAの概要を見ていきましょう。
【InstaFX】
通貨ペア:ユーロドル(EUR/USD)
取引スタイル:スキャルピング、デイトレード
最大ポジション数:1
運用タイプ:1枚運用
最大ロット数:50(ご利用ブローカーの下限~上限値まで可能)
使用時間足:M15
最大ストップロス:45pips(EAによる内部判定により15~45pips)
テイクプロフィット:135pips(EAによる内部判定により40~135pips)
両建て:なし
【InstaFX-Relax】
通貨ペア:ドル円(USD/JPY)
取引スタイル:スキャルピング、デイトレード
最大ポジション数:1
運用タイプ:1枚運用
最大ロット数:50(ご利用ブローカーの下限~上限値まで可能)
使用時間足:M15
最大ストップロス:45pips(EAによる内部判定により20~45pips)
テイクプロフィット:195pips(EAによる内部判定により50~195pips)
両建て:なし
2つのEAを比較して異なっている部分を赤字にしてみましたが、一番目立つのはなんといっても取引する通貨ペアの違いでしょう。
InstaFXがユーロドルをトレード対象にしているのに対して、InstaFX-Relaxはドル円を対象にしています。いずれの通貨ペアも流動性が高くスプレッドも安定しているのでスキャルピング~デイトレというトレードスタイルにマッチしていると言ってもいいでしょう。
その他の違いはほとんどないのですが、強いて挙げるとすれば最大ストップロスとテイクプロフィットの数値が違うということくらいでしょうか。
どちらのEAもAI技術を応用しマーケットを監視してパターン化、パターン毎に最適なロジックを投入する事で24時間365日いつでも利益を狙える設計となっています。
また複数の撤退ロジックの中からAIのパターン分析により最適な撤退ロジックをチョイスするのですが、この点についても両EA共通仕様となっています。
このように両EAを見比べてみても、前述した通貨ペアとSL,TP以外には目立った違いを発見することは出来ませんでした(笑)
いかにInstaロジックの完成度が高いのかということがわかりますね。
目に見えない部分で違いがあるに違いない
EAの説明を見る限りでは両EAの基本となるプラットフォームは共通のものを使用していると見て間違いないのではないかと思います。
内部に複数用意されているロジックやAIによるパターン分析のアルゴリズムについては外からでは知る術がないのでなんとも言えませんが、各通貨ペアの特徴にあわせたチューニングが施されているのではないかと思います。
複数用意されているロジックそのものが違う可能性もありますし、AIによるパターン分析だけが違う可能性もありますが、いずれにしても開発者以外が見ることの出来ない部分に重要な秘密が隠されていることは間違いありません。
とは言うもののバックテスト結果を見るとトレード回数や総純益がかなり近い数値なので、極端に違うということは考えにくいかもしれませんね。
InstaFXとInstaFX-Relaxの違いを探ってみるつもりだったのですが、結局は取引通貨ペア以外に顕著な違いを見出すことは出来ませんでした^^;
次回はこの2つのEAのバックテスト結果を分析していきたいと思います。
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