EAつくーるはバックテストがそれほど速くない
前回の記事ではEAつくーるを使ってCCIとADXの2つのインジケーターを使用した非常にシンプルなEAを作成しました。
ロジックは以下のとおりで非常にシンプルな構成です。
ポジション1 (マジックナンバー:1)
売買条件1 : 2本前の期間54のCCI < 161の場合、買いエントリー
売買条件2 : 売買条件1に加えて1本前の期間54のCCI > 161
売買条件3 : 2本前の期間54のCCI > -161の場合、売りエントリー
売買条件4 : 売買条件3に加えて1本前の期間54のCCI < -161
売買条件5 : 2本前の期間108のADX +DI 指標線 < 2本前の期間108のADX -DI 指標線の場合、買いポジション決済
売買条件6 : 売買条件5に加えて1本前の期間108のADX +DI 指標線 > 1本前の期間108のADX -DI 指標線
売買条件7 : 2本前の期間108のADX +DI 指標線 > 2本前の期間108のADX -DI 指標線の場合、売りポジション決済
売買条件8 : 売買条件7に加えて1本前の期間108のADX +DI 指標線 < 1本前の期間108のADX -DI 指標線
このくらいのEAだったら慣れた人なら10分程度で作成することが出来てしまうのでEAつくーるはまだまだ手放すことが出来ません。
とはいうもののEAつくーるで作成したEAに不満点がないわけではありません。
EAつくーるを使っている人ならわかると思いますが、バックテストが若干遅いような気がしませんか?世間にはもっと重いEAが山ほどあるとは自作のEAと比べるとかなり遅く、サクサクとバックテストが終了するというイメージはありません。
最適化が大好きな私としてはバックテストの速度は重要です。そうなってしまうとMT5に魅力を感じざるをえないのです。
そこで前回の記事で作成したEAのMT5バージョンを作成してみました。
ヒストリー品質がアレなのですがMT5版でも似たようなパフォーマンスですね。
【2022.04.15追記】
EAつくーるWeb版がMT5に対応したので上のロジックを入力すればMT4のEAとMT5のEAを同時に作成することが出来ます。
MQL4とMQL5をコンバーターで変換しなくても作成できるのでEAつくーるを持っている方はぜひWeb版のEAつくーるも使ってみてください。
MT5バージョンの最適化はマジ速い
MT5はバックテストに関しては一つのスレッド(シングルスレッド)だけしか使いませんが、最適化に関しては複数のスレッド(マルチスレッド)対応になっています。
例えば4コア8スレッドのCPUを備えたパソコンの場合だと8つ同時に最適化作業を行うという超効率的なことが出来るのです。MT4に比べると実に最適化の速度がなんと8倍、8時間かかった作業が1時間で終わってしまうというのは驚異的ですよね。実際には排熱やターボブーストの関係で8倍にはなりませんがそれでも速いですよね。
AMDのRyzen7、Ryzen9を積んだノートパソコンなら8コア16スレッドが10万円台で購入できるのでさらなるスピードアップが可能になります。デスクトップならさらドーン!!
そんな最適化スペシャルのMT5を使えばカーブフィッティングも思いのままですw
最適化するパラメーターの範囲を以下のように設定して最適化をスタートしてみましょう。モデルは始値のみです。
遺伝的アルゴリズムを使って最適化した場合、残り時間は4分もありません。
始値のみと遺伝的アルゴリズムの組み合わせとはいえ驚異的な速さですね。
さすがにこの設定のままリアルティックで最適化するとそこそこ時間がかかります。遺伝的アルゴリズムを使っているので最終的にはもっと短縮されると思いますが、3~4日間は覚悟しておいた方が良さそうです。
始値のみで最適化する範囲を絞り込んでから、リアルティックでの最適化に移行するのが効率的なのではないかと思います。
AMD Ryzen 7 4800HS なら8コア16スレッドでも意外とお高くない
実は最近Ryzen 7 4800HSを搭載したノートパソコンを購入しました(笑)
インテルの4コアと変わらない価格で8コアが買えるという魅力に負けてしまいました。
私の用途でマルチコアが威力を発揮するのは何といってもMT5の最適化です。CPUパワーをフルに使うことが出来ます。逆に言うとMT5の最適化の時くらいしかCPUをフルに活用することはありません(^^;
私が購入したのはASUSというメーカーのROG Zephyrus G15というゲーミングノートパソコンです。
別にゲーマーなわけではありませんけどw
ASUSストアをのぞいてみるとGPUの性能にこだわらなければ約13万5千円で購入することが出来ます。MT5での最適化が目的でしたらグラフィックスにお金をかける必要もないので安い方で十分です。
本当はRyzen 9 4900HSというさらに強力なCPUを搭載したROG Zephyrus G14が欲しかったのですが、お値段の高め&排熱&14インチという理由で購入には至りませんでした。G15にRyzen 9を積んだモデルがあったら良かったのに・・・
あと在庫切れで買えなかった17インチモニタ搭載のASUS TUF Gaming A17も欲しかった。チャートを複数表示するなら画面は大きいほどいいので17インチは魅力的です。
先ほどストアをチェックしたらまたしても在庫切れ、人気あるのね(^^;
ASUSストアを見ると他にもRyzen搭載パソコンがたくさんあります。眺めているとついポチっとしたくなるので注意しましょう。
私は他にもASUSのゲーミングノートを持っているので迷うことなくASUSの中から選びましたが、他にもRyzenを搭載したノートパソコンを販売しているメーカーはいくつかあります。
パソコン工房のようにデスクトップ用のRyzen7を搭載してしまう強者のショップもあるので購入する前はアンテナを張り巡らして情報収集することがお勧めです。
さらなるパワーを求めるなら思い切ってRyzenを搭載したデスクトップパソコンを購入しましょう。置き場所が必要なのですべての人にお勧めできるわけではありませんが、最適化フリークだったら絶対デスクトップがお勧めです!
MT5への移行に備えて今から準備しておきましょう!というお話でした。けしてAMDの回し者ではありませんw
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