アジア時間早朝に特化したスキャルピングEAはスプレッド拡大の餌食に
スキャルピングEAは綺麗な右肩上がり、トレード回数の多さ、トレード時間の短さなど魅力的なトレード手法です。しかし狙える利幅が少ないだけにスプレッドの狭い証券会社でトレードすることが大切です。
そのためアジア時間の早朝の相場の動きが穏やかな時間帯に逆張りトレードを繰り返すスキャルピングEAにとっては安定した収益を維持することは至難の技となります。どこのブローカーもこの時間帯はスプレッドを拡げてくるのでよほど優れたロジックでないとリアル運用で稼ぐことは難しいのではないかと思います。
一昔前はタイムフィルターとボリンジャーバンドを組み合わせたシンプルなスキャルピングEAでも簡単に勝つことができたのですが、ブローカーもボランティアでやっているわけではないので仕方がないですね。
タイムフィルターに頼らないフルタイム型スキャルピングEA
一方で時間帯を選ばずにエントリーするタイプのスキャルピングEAも存在します。この手のEAはテクニカル要件を満たせばエントリーするので、よほどロジックが優秀でないとドローダウンの大きなシステムになってしまいそうです。
過去にユーロドルのフルタイムEAが流行った時期があり私も使っていました。バックテストは良かったのですが実運用を開始するとそれほどでもないという煮え切らないEAでした(笑)
フルタイムのスキャルピングEAは自分でもいくつか作成してみたのですが、悲しいことにロクなものが出来ませんでした(T . T)
トレンドフィルターと逆張りロジックを組み合わせれば簡単にできると思ったのですが現実は甘くはありませんでした。
勝率92%のフルタイム型スキャルピングEA「Salamander USDJPY M5」
自分で作れないものはたいていゴゴジャンのサイトに行くと見つけることができます。現在調子の良いフルタイム型スキャルピングEAの中で気になったのがSalamander USDJPY M5です。
まず興味を惹かれたのは勝率が92.13%と非常に高い勝率を重視したEAであるということです。やはり勝率は低いよりも高いほうが良いに決まっています。連敗よりも連勝の方が精神的に余裕が持てますし(^^)
しかし、高勝率なのには理由があります。
それはストップロスとテイクプロフィットの数値を見ればすぐにわかるのではないかと思います。
ポジション1
ストップロス:120pips
テイクプロフィット:30pips
ポジション2
ストップロス:120pips
テイクプロフィット:10pips
勝率の高さのわけは深めのストップロスと浅めのテイクプロフィットの組み合わせにあることは一目瞭然です。ポジション1のテイクプロフィットはスキャルピングEAにしては大きめの30pipsなので、一回の負けを取り戻すために4回勝てばいいだけです。スキャルピングEAの高勝率を考えると十分に許容範囲と言えるのではないでしょうか。
ポジション2のテイクプロフィットは10pipsなので一回負けると取り戻すのはかなり時間がかかりそうですね(^_^;)
とは言うものの浅めのテイクプロフィット無しにはこの高勝率は達成できないのでここは一つ大目に見ることにしましょう(笑)
フォワードテストは良好です。「ストップロス120pips」と「同時保有ポジション2」の相乗効果?で含み損が大きくなっている期間がありますが、なんとか耐えて右肩上がりをキープしています。
フォワードでの勝率は82.42%とバックテストよりも悪化してしまったのですが、それでも十分に高い勝率と言えるのではないでしょうか。
フォワード開始から1年も経っていないのに30万円近い収益をあげているので「このEAスゲー!」と思ってしまいますが、取引ロットが1ロットなので実際は驚くほどすごいわけではありません。
しかし、勝率が高いが故に大きなロットでトレード出来るわけなのでそう考えるとちょっとスゴイと言えるのかも(^_^)
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