MT4の自動売買で短期間で結果を残したいのならやはりスキャルピングEA一択です。スキャルピング手法にもいろいろありますが最も無難なのがアジア時間早朝の動きの穏やかな時間帯での逆張りスキャルです。
いわゆる朝スキャと呼ばれているこの手法はスプレッドに依存するのでブローカーのさじ加減次第では急にパフォーマンスが悪化する可能性があります。
朝スキャに対しフルタイムでエントリーしていくタイプのスキャルピングEAもあります。このタイプは10年くらい前に人気があったのですが最近の相場には合わないようで今ではこの手法を採用しているEAはあまり見かけません。
一方フルタイム型スキャルピングEAのパフォーマンスを改善するためにナンピンマーチンゲール手法と組み合わせたEAも存在しています。
5分足のユーロドル用スキャルピングEA「スキャルマシンガン」は初回ロット×2.8倍×8回までロット操作することでパフォーマンス改善を狙ったEAです。
正直言うとマーチンゲールという手法はあまり好きではないのですが(^^;)
ユーロドルのスプレッドは狭いのでスキャルピングの素材としては悪くないと思いますが、時間帯によって動き方にかなり違いがあるので安定したパフォーマンスを残すことは難しいと思います。
スキャルマシンガンはナンピンマーチンゲールによりこの問題に挑んでいるわけですが実際にはどのようなパフォーマンスなのか気になりますね。
現時点でのフォワードテストをチェックしてみましょう。
まだ稼働して時間が経っていないこともありますが、この成績は悪くないと思います。含み損を示すオレンジ色のラインに注目してみても大きく落ち込んでいるところはありません。
04/16の06:45が最初のトレードしてから現在まで53回トレードしていますが、すべてのトレードでロット数は0.1となっています。
これはフォワードテスト期間内にナンピンマーチンゲールが発動しなかったということを意味しており、スキャルマシンガンの基本ロジックが優れていることの証と言えるでしょう。
しかしバックテストを見るとナンピンマーチンゲールが発動しまくりなので、今後フォワードテストにおいてもロット数が大きくなることもあるはずです。
それでは金額ベースでのバックテストでの収益曲線を見てみましょう。
非常にいい成績ですね。ただし後半の2回のドローダウンがかなり大きめとなっています。
続いてpipsベースでの成績を見てみましょう。
これを見るとこのEAの基本ロジックだけでは好成績を残すことが難しいことがわかります。もちろんナンピンマーチンゲールと組みあわせることを前提としたロジックなのでパッケージとして考えた場合には問題ありません。
各年の成績は以下のようになります。
2016年 2927.96ドル
2017年 2481.14ドル
2018年 458.27ドル
2018年のバックテスト期間は2か月程度なので1年に換算して2749.62ドルと考えると毎年コンスタントに2,00ドル以上稼いでいることになります。
気になるのはバックテスト期間の短さです。2016年以降をバックテスト期間に含めると破産してしまうのではないかと不安がよぎります(^^;)
ナンピンマーチンゲールの場合はもう少し長い期間のバックテスト期間を見てみたい気がしますね。
テイクプロフィット10pipsなのでヒットする確率はかなり高いのですが、リトレースメントなしで一気に落ちていくような状況になったら厳しいような気がします。
以上のようなウィークポイントを理解した上でギャンブル用の口座を作成して動かす分にはかなり面白いEAなのではないでしょうか。
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