一つのEAで複数通貨ぺに対応させるということははかなり難しいはずなのですが、世の中には7通貨ペアに対応しているEAもあるようです。
ゴゴジャンの7ROZIというEAはUSD/JPY、EUR/JPY、AUD/JPY、EUR/USD、GBP/USD、AUD/USD、USD/CHFに対応したマルチペア対応EAで複数通貨ペアを同時に動かすことで、ドローダウンを軽減することに成功しています。
最大保有ポジション数は4なので7通貨ペアを同時に動かすと28ポジションを保有する可能性があるということですね。ある程度の証拠金が用意できないと7通貨ペアを同時に稼働するのは難しい気がしますが、この問題はマイクロロット、ナノロットの活用により解決することが出来そうです。
7ROZIは各通貨ペアにそれぞれ専用のex4ファイルが用意されています。チャートにEAをセットする際に間違えないように確認作業は慎重にする必要があります。これは他のEAでも同じことなのですが、7通貨ペア対応ということでセットミスする可能性は他のEAよりはるかに高いと言ってもいいでしょう。
フォワードテストは含み益先行で非常に好感の持てるカーブを描いています。ポジションの平均保有期間は数時間から1日程度で収まるケースが多いので、含み損を抱えてハラハラドキドキする期間というものが短くて済むのが有り難いですね。
特徴的なのは全フォワード期間を通じて買いエントリーの割合が売りエントリーよりもかなり多くなっているということです。ちょっと気になったのでバックテストでの売買比率をチェックしてみましたが、フォワードテストと同様に買いエントリーの割合が圧倒的に高くなっています。
売りポジション(勝率%) 882 (85.94%)
買いポジション(勝率%) 2707 (89.32%)
勝率も若干買いエントリーが上回っているので、7ROZIの好成績の秘密は買い重視のエントリーロジックにあるのかもしれません。
非常に好成績の7ROZIなのですが注意事項が一つあります。このEAは最大ポジション数が4なのですが、ロット数は一定ではなくポジションが増えるごとにロットも大きくなっていきます。所謂マーチンゲール方式を採用しているので、リスクマネジメントに関する基本的な知識がないと運用は困難かもしれません。
最近は単一通貨ペアで勝つのが難しくなってきているように思うので、7ROZIのようにマルチ通貨ペアで好成績を残しているEAは非常に貴重だと思います。私のようにポジポジ病を抱えている人間にはこのトレード頻度はたまらなく魅力的に映ります。
トレード回数が多くて勝てるEAは世の中にそんなに多くはありません。
自分ではこういうタイプのEAを作らないので非常に参考になりますね。
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