最近ではバックテスト期間が10年などというEAも珍しくはなくなってきましたが、このEAはなんと17年間のバックテスト期間を誇っています。17年前といえば2000年ですよね?はるか昔の事のように感じてしまいますね。
このEAの名称のFIREBIRD_Eという名前なのですが、Firebirdという名前のEAは昔から存在していました。おそらく登場したのは2006年頃だったと思うのですが、バックテスト結果が右肩上がりのきれいな直線になることで人気を博しましたが、深めのストップロスとナンピンという悪魔のコンボにより生み出されたパフォーマンスだったため、一度相場が大きく逆行してしまうと大きなドローダウンを食らってしまう代物でした。派生EAとしてMizutoriなどが誕生しましたが、現在では噂を聞かなくなってしまったので、いつまでも通用するロジックではなかったということでしょう。
今回紹介しているFIREBIRD_Eは名前は似ていますが、ロジック自体は元祖Firebirdとは異なるようで、ナンピンは一切使用していないようです。最大ポジション数も1なので、当時ナンピン地獄に苦しめられたトレーダーも必要以上に恐れることはなさそうです(笑)
実は私自身元祖Firebirdで大損をしたことがあるので、FIREBIRD_Eという名前を見たときに出来れば近づきたくないなと感じていたのですがどうやら杞憂で済んだようです。
ただひとつ気を付けておきたいのはこのEAはストップロスを置かない売買戦略を取っているということです。ストップロスを置かないのでEAユーザーには損切りラインがわからないので、相場が逆行したときには非常に不安になる可能性が高いです。そのままレートが戻ってくれば問題ないのですが、そのまま逆行し続けたときにどこで損切りをするのかという説明が書いてないので資金管理の上でかなり高度なテクニックを要求されることでしょう。
オシレーターの逆張りでエントリーし、クローズもオシレーターを基準にするというロジックを採用しているのでしょうかね?負けトレードもあるので内部ロジックにより損切りをしているのは確かのようですが、どのようなロジックかはEAの説明を読んでもわかりませんでした。
フォワードテストを見ると順調に利益を伸ばしているようです。現在含み損を抱えているようですが、このトレードをどのようにクローズするのかを見ることでこのEAが実用に耐えるのかを判断する材料になりそうです。
17年間のバックテストをくぐり抜けてきたEAなので、損切と利益確定のロジックにはかなり期待が持てそうです。今後も注視していきたいですね。
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