ADXは+DIと-DIのクロスが多すぎるのが欠点
MT4標準のインジケータであるADXはトレンド系のインジケーターとして知られていますが、FXで使用している人は意外と少ないのではないでしょうか。一方でバイナリーオプショントレーダーの間ではユーザーが多く、特にADXの発展バージョンであるADX Wilderの人気が高いようです。
ADX Wilderは+DIと-DIの交差が少なく騙しが少ないところが人気の秘密だと思うのですが、通常のADXでも期間を長くすることで交差を減らすことは出来ます。
ADXを期間14と期間30に設定し表示してみると交差の回数の違いは歴然です。
期間が長くなる分反応は鈍くなりますが、デフォルトの設定はあまりにも騙しが多すぎるので、MT4で騙しの少ないADXを使いたい人は試してみるといいかもしれません。
もちろんMT5を使えるブローカーで取引している人はADXワイルダーを使えばいいですし、テクニカル分析を頼りに裁量トレードしている人も同様です。
ADXの期間を長くした設定でEAを作ってみる
MT4のADXでもやれば出来るんだというところを見せるべくEAを作成してみました。ポイントとなるのは+DIと-DIが頻繁に交差することによる騙しをいかにして回避するのかということです。
話の流れからすると回避方法はADXの期間を長くする以外にはありませんけど(笑)
今回は+DIと-DIのクロスをエントリーロジックとして採用していますが、ADXの期間はデフォルよりもかなり長めの40としている点がポイントです。
なかなかこれだけ長い期間でADXを使用することはなかったので新鮮ですね。
期間40のADXをチャートに表示すると以下のようになります。
かなり騙しが少なそうなのでトレンド系EAとしてはドローダウンの少ないトレードが期待できそうです。
買いエントリー
2本前の+DI < 2本前の-DI
1本前の+DI > 1本前の-DI
売りエントリー
2本前の+DI > 2本前の-DI
1本前の+DI < 1本前の-DI
+DIと-DIのゴールデンクロス、デッドクロスを使用するわけですね。移動平均線のクロスはEAとして人気ですが、+DIと-DIのクロスは人気なさそうです(笑)
ストップロス:80pips
テイクプロフィット:300pips
その他:テクニカル要件によるクローズあり
こんな感じのシンプルなEAです。
外為ファイネストのMT4を使いドル円4時間足でバックテストしてみました。
勝率は36%とけして良いとは言えないのですが、トレンドの発生した時には大きく取れるのでトータルで見るといい感じで利益をあげてくれているようです。
エントリーロジックは悪くなさそうなのでクローズロジックをもっと工夫していけばかなり使えそうなEAが出来そうな予感がします。
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