昨年の4月に登場したEAつくーるweb β版はまだβ版だった
EAつくーるは非常に優秀なEA作成ツールです。MT4で標準で用意されているテクニカル分析の組み合わせでかなり高度なEAを作ることが出来ますし、多彩なオプション機能も備えています。しかし長年使っていて感じるのは古くさいデザインと使い勝手の悪さです。改良して欲しい部分はいくつもあります。
おそらく多くの人が抱いているであろうEAつくーるの不満に対する答えとなるのが昨年4月に登場したEAつくーるweb β版のリリースです。
EAつくーるweb β版の何が凄いのかというとソフトをインストールせずにブラウザ上でEA作成作業が行えるという点です。私は自分の部屋以外ではMacを使っていることが多いので、ログインさえしてしまえばどのパソコンでもEA作成可能になるウェブアプリケーション化は大歓迎なのです。
ただリリース直後はβ版につきものの不具合があり、実際に使用することなく現在に至っていました。久しぶりにweb版のことを思い出したので適当なEAを作って不具合が修正されているのかを確認してみました。
さっそくEA作成に取り掛かろうとページを開くとショッキングな事実が。
まだβ版じゃないですか(@_@)
正式版になったというお知らせも来ていなかったのでまだ開発途中ということなのでしょう。
伸びしろがまだまだあると考えると悪いことではないですよね(笑)
気を取り直してEAを作成してみる
多少ショックは受けましたがせっかくなのでweb版を使ってEAを作成してみたいと思います。
移動平均線クロスのようなシンプルなEAだったら慣れれば30分もあれば作成することが出来ると思います。
「開発する β版」→「EAつくーる」→「基本項目」の順にクリックしていきます。
「基本項目」ではEA名やロット、ストップロス、テイクプロフィットなどの基本的な項目の設定ができます。
とりあえず以下のように入力してみました。「コメント」、「作者」、「URL」は必要に応じて入力してください。
続いて「取引条件」をクリックします。
「条件1」をクリックするとエントリー条件を入力する画面が開くので、ロジックを入力していくことが出来ます。
今回は移動平均線クロスなので条件は以下の通りとなります。
ゴールデンクロス
2本前の短期移動平均線 < 2本前の長期移動平均線
1本前の短期移動平均線 > 1本前の長期移動平均線
まずは「条件1」に以下のように入力し「OK」をクリックします。
続いて「条件1」の下にある「+」をクリックし「条件2」を設定していきます。入力後に「OK」をクリックしてください。
これで買いエントリーの設定は完了です。
続いて売り条件を入力していきましょう。
デッドクロス
2本前の短期移動平均線 > 2本前の長期移動平均線
1本前の短期移動平均線 < 1本前の長期移動平均線
「条件を追加」をクリックすると「条件3」が表示されるのでクリックし入力していきます。
「条件3」の下の「+」をクリックして「条件4」を入力していきます。入力が終わったら「OK」をクリックしてください。
「条件4」の真下にある「買い」をクリックして「取引種別」を「売りエントリー」に変更しましょう。「OK」をクリックすればエントリー条件の入力は完了です。
「セーブ」をクリックして入力した内容を保存しておきましょう。
EA作成をクリックするとmq4形式でソースファイルがダウンロードされます。
作成したEAをMT4にインストールすればすぐに使えるようになります。さっそくポンド円の1時間足でバックテストしてみましょう。
さすがに右肩上がりとはいきませんでしたがきちんとトレードしてくれているようです。
このくらいのシンプルなロジックのEAなら超簡単に作れますね(笑)
実は昨年β版を使用した時にはEA(mq4)ファイルの書き出しに不具合があったのですが、今回は普通に書き出しができているので少しずつ修正はされているようです。
β版のままなのはさらなる機能追加を見据えているためなのかもしれませんね。今回は使用しませんでしたが、ATRトレーリングストップやタイムフィルターなどPC版のEAつくーると同様のオプションが用意されています。
個人的にはweb版の方が使い勝手がいいように感じたので、早く正式版としてリリースして欲しいですね。
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