EAつくーるは一目均衡表が使える
有名ではあるけどEA作成にはあまり登場しないテクニカル分析と言えば一目均衡表と言っても過言ではないでしょう。
一目均衡表はラインだけの構成ではなく雲という他のテクニカル分析にはないビジュアル的にも美しい部分も魅力の一つです。転換線、基準線も移動平均線とは一線を画した独特のカーブを描きますし、まさに独自の世界観を持ったテクニカル分析といってもいいと思います。
しかし、多くの要素が詰め込まれている一目均衡表を理解したうえでEA化するという作業は非常に困難でハードルの高いものになります。
しかしそれだけの理由で一目均衡表のEA化を諦めてしまうのはもったいないことだと思います。
一目均衡表の各ラインを個別のテクニカル分析としてみれば一目均衡表の難しい理論の呪縛から解き放たれ自由な発想でEAを作成することが出来るのです。
個人的に一目均衡表は騙し回避のポテンシャルが非常に高いテクニカル分析ということで密かにフィルターなどにも活用しています。いかつい外観から経験してしまいがちですが、想像以上に実用性の高いテクニカル分析なのです。
プログラムの知識不要でEAを作成できるEAつくーるにはこの一目均衡表が搭載されています。あの複雑なインジケーター一目均衡表のEAがプログラムなしで作成できちゃうというのは凄いことですね!
一目均衡表の素晴らしき5本のライン
一目均衡表は転換線、基準線、先行スパンA、先行スパンB、遅行スパンの5本のラインから成り立っています。
各ラインの説明は以下のとおりです。
- 転換線は、第1の期間(過去9期間)の価格の平均値を、この期間の高値と安値の合計を2で割ったものとして示します。
- 基準線は第2の期間(過去26期間)中の価格の平均値を示します。
- 先行スパンAは、第2の期間の値で(26日)先行させた転換線と基準線の間の距離の中間を示します。
- 先行スパンBは、第2の期間の値で(26日)先行させた第3の期間(過去52期間)中の価格の平均値を示します。
- 遅行スパンは、第2の期間の値で(26日)遅行させた当日のローソク足の終値を示します。先行ライン間の距離は別の色で描かれ、これは「雲」と呼ばれます。価格がこれらのラインの間にある場合、市場は非トレンドであると見なすべきであり、雲の上限・下限が支持線や抵抗線を形成します。
各ラインは独創的で様々なロジックを作成するための想像力を与えてくれます。
今回は5本のラインの中から転換線、先行スパンA、先行スパンBの3本のラインを使ったシンプルなロジックを考えてみました。
全体ロジックは以下のとおりになります(青字が買いエントリー、赤字が売りエントリー)。
売買条件1 : 1本前のローソク足終値 > 1本前の一目均衡表の先行スパンAの場合、買いエントリー
売買条件2 : 売買条件1に加えて3本前の一目均衡表の転換線 = 2本前の一目均衡表の転換線
売買条件3 : 売買条件1に加えて2本前の一目均衡表の転換線 < 1本前の一目均衡表の転換線
売買条件4 : 1本前のローソク足終値 < 1本前の一目均衡表の先行スパンBの場合、売りエントリー
売買条件5 : 売買条件4に加えて3本前の一目均衡表の転換線 = 2本前の一目均衡表の転換線
売買条件6 : 売買条件4に加えて2本前の一目均衡表の転換線 > 1本前の一目均衡表の転換線
雲とロウソク足の位置関係でトレンドを判断し、転換線の変化でエントリーするというコテコテのトレンド系のロジックになっています。
さあ、バックテスト
トレンド系なのでポンド円でバックテストしました。
特に最適化はしていませんがなんとなくプラスになっています(笑)
一目均衡表のデフォルトの設定である9,26,52という数字のなせる業なのかもしれません。けして最適化などしないでください( ̄ー ̄)ニヤリ
本来なら先行スパンAと先行スパンBの位置関係を考慮すべきなのですがバックテストが重くなりそうなので省略しています(^^;
作業データファイルを置いておくので興味のある人はダウンロードしていろいろと改良してみてください。
EAつくーるに関する詳しい内容はこちらをご覧ください。
作業データファイルのダウンロードは↓
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