ストップロスを浅くして損切り貧乏になった痛い過去
FXを始めた頃にとある証券会社のセミナーに参加したのですが、そこで耳にタコが出来るほど言われたのが損切りの重要性でした。実際に当時の私は損切りが出来ずにナンピンを繰り返してしまうようなトレードをしていたので、「うん、なるほど」と納得しながら聞いていました。
さっそくセミナーで言われた損小利大を意識しながらトレードをしたのですが、ストップロスの置きどころが悪かったのかストップロスにしょっちゅうかかってしまいました。資金はちょっとずつ減っていったのでいきなり破産するという恐怖はなかったのですが、連敗が続くことが多かったので精神的にはかなりつらい時期でした。いわゆる損切り貧乏という状態ですね(^_^;)
若干余裕をもたせたストップロスを使うようになってようやく損切り貧乏から脱出することが出来たのですが、気付くまでにすごく時間がかかったことがトレードセンスの無さを物語っていました(笑)
ストップロスは大切ですがあまりにも浅すぎるストップロスはちょっとした価格の動きですぐにヒットしてしまいます。後からチャートを見ると長いヒゲがちょっとだけ生えているだけなのですが、そのヒゲが厄介者なのです。
ストップロスは緊急用と割り切りクローズはテクニカル分析に頼ってみる?
今まで作ってきたEAは、浅めのストップロスで止めて遠くに置いたテイクプロフィットで利確するというものが多かったのですが、ちょっと考え方を変えて損切りと利確はテクニカル分析に委ねてみようと思います。
最近の不安定な状況を考えるとストップロスを全く置かないのは怖すぎるので、かなり遠いところに緊急用に置いておくことにします。500pipsも離しておけば十分でしょう。
エントリーにはトレンド系インジケーターである移動平均線とオシレーターのDeMarkerを使います。今回はテイクプロフィットを置かないのでMACDを使ってポジションをクローズします。利確と損切りはMACDが判断してくれるということですね。
そして基本ロジックに影響しない範囲の離れた場所にストップロスとテイクプロフィットを置いておきます。
ストップロス:500pips
テイクプロフィット:1000pips
この位置にストップロスを置くことでMT4を可動しているサーバーがダウンしたとした場合でも損失は500pipsに限定されます。
テクニカル分析に頼ったノンストップロスのEAをバックテストしてみる
外為ファイネストのMT4を使いドル円の1時間足でバックテストしてみました。最初はストップロスとテイクプロフィットを使わない設定です。
相場の状況をテクニカル分析が判断し損切りを行ってくれるため思っていたよりもドローダウンも少なく、利益もうまく伸ばしてくれているような印象を受けます。
続いてストップロス500pips、テイクプロフィット1000pipsに設定してバックテストしてみます。
かなり離れたところに置いているのでほとんど変わりませんね。若干数値が違うのはテイクプロフィットに一回だけ刺さったためで、テクニカルクローズよりも有利な場所で決済できたからでしょう。
浅いところにストップロスを置いた場合はこのような収益曲線を描くEAを作ることはかなり難しくなります。今回のEAは数時間で作ったかなり適当なロジックなのですが、ストップロスを浅くした場合は何日かかるか検討もつきません(^_^;)
こう考えるとゴゴジャンのEA群の中で浅いストップロスにも関わらず好成績を維持しているEAには頭が下がります。シンプル ブレイクアウト GBPUSD 30分足などを見ているとよほど基本ロジックがしっかりとしているんだなと感心させられます。
やはり時代はブレイクアウトEAなのでしょうかね。ストップロスが浅めのブレイクアウトEAを作ってみたいのですがなかなかうまくいかないんです(^_^;)
今回作成したEAは以下のリンクからダウンロードすることが出来ます。ドル円1時間足以外はテストしていないので最適化が趣味の人はいろいろと試してみてください。良いパラメーターの組み合わせがあったらこっそりと教えてください(笑)
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