FXに限らず株式や先物でも絶大な人気を誇っているのが一目山人が考案したテクニカル分析「一目均衡表」です。雲という抵抗帯が目立つので最初見たときはすげーなこれと感動したものですが、本を買って読んでみると奥が深すぎて理解することは非常に難しいテクニカル指標で挫折したことを思い出します(^^;;
なにしろラインの数だけを見ても転換線、基準線、先行スパン1、先行スパン2、遅行スパンの5本もあるのでどのラインがなんという名称なのかを理解するだけでも大変です。このラインと価格との位置関係を分析していくのですから、生半可な気持ちで取り組んでいたらものになるわけがありません。
しかし一目均衡表がすごいところは、各ラインと価格との位置関係を総合的に判断するだけではなく、一部の機能だけを使用してトレンドを分析するのにはかなり有効だという点です。一目均衡表の基準線を利用してトレンドフィルターとして活用したり、転換線と基準線のクロスをエントリーシグナルとするなどアイデア次第で独自のストラテジーを組むこともできるのです。
一目均衡表を使用したEAもかなりの数にのぼるので今回はその一つである。「一目トレンド」について調べてみました。
このEAは名前を見ればわかるように一目均衡表を利用したトレンド系のEAです。対象通貨ペアは動きが大きくトレンドが発生しやすいという特徴を持っているポンド円が採用されています。
バックテストのグラフをみるとかなり凸凹が多くて綺麗な右肩上がりを描いているわけではありませんが、ここぞというときに大きなトレンドを掴みそれまでの負けを上回る利益を上げて行くEAになっています。
勝率が23.44%とかなり低いので長い目で運用する必要がありそうですね。
このEAで注意しなくてはいけないのはストップロスを使っていないことでしょう。利益確定と損切りの基準はEAクロス決済に頼っているので万が一の時には損失が膨れあがる可能性があることは覚悟しておいた方が良さそうです。安心感を考えるとゼロカットシステムを採用しているブローカーで運用したいところですね。
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