ゴールデンバッファローはMT5で使える初心者向けのEA
ゴールデンバッファローは初心者でも使えるMT5用のEAです。
ゴールデンバッファローには4つの特徴がありますがどれも初心者でも簡単に使えるよう配慮されたものになっています。
ワンポジションのみで、リスクを小さく!
最大ポジション数は1で初心者でもリスク管理に頭を悩ます必要がありません。
設定項目最低限!
設定項目が多いEAは多機能でカスタマイズ性があり魅力的なのですが、初心者にとってはどこをどう設定していいのかわからないという欠点があります。
ゴールデンバッファローでは設定項目を以下の7点に絞っています。ロジック面での設定はないので資金管理面の設定にだけ集中することが出来ます。
- マジックナンバー
- 最大スリッページ
- 最大スプレッド
- ロット数
- 最大ロット数
- 複利
- 複利割合
設定ミスを防ぐ
設定項目が最低限なので設定ミスをする可能性はかなり低いものになります。
パラメーター内にロジックに関する項目が用意されているEAに比べると、弄る頻度が格段に少なくなります。
一度設定してしまえばほとんど触る必要のない項目だけを設定項目にしているのは初心者にとってはかえって有りがたいことです。
一方で、自分自身で最適化したいトレーダーにとっては物足りなく感じられることも事実です。
オプションでパラメーターを開放したバージョンを追加するとユーザー層がさらに広がることでしょう。
MT5上で実行するだけ!
MT5にEAをインストールして自動売買をオンにするだけで、あとはEAまかせでトレード出来ます。
これはEAなら当たり前なのであえて声を大にして言うことでもありませんが、前述の設定項目の少なさを加味すれば余計な設定にわずらわされずにすぐに自動売買が出来るという点を評価したいですね。
ゴールデンバッファローのストラテジーについて
ゴールデンバッファローのストラテジーは以下のとおりです。
通貨ペア | [USD/JPY] |
取引スタイル | [スキャルピング][デイトレード] |
最大ポジション数 | 10 |
運用タイプ | 複数枚運用 |
最大ロット数 | 1その他: パラメーターにより変更可 |
使用時間足 | M5 |
最大ストップロス | 0その他: ロジックで動的に決定 |
テイクプロフィット | 0その他: ロジックで動的に決定 |
両建て | なし |
出品タイプ | メタトレーダー自動売買システム |
その他ファイルの使用 | なし |
特記事項 | なし |
この表を見るとドル円5分足のスキャルピング・デイトレ戦略を採用しているEAだということが分かります。
そして最大ポジション数の欄には10という数字が入っています。
先ほどゴールデンバッファローの説明をしたときに最大ポジション数は1だと書いてしまったのですが10が正しいようですね。
EAのページに「ワンポジションのみで、リスクを小さく!」と書いてあったのでてっきり最大ポジション数は1だと思ってしまいました。
ワンポジションってどういう意味なんだろう(笑)
ストップロスとテイクプロフィットの初期値は0となっていますが、設定しないわけではなくロジックの方でその時に応じた数値を設定しているようです。
自動でストップロスとテイクプロフィットを設定してくれるということなのでしょう。
バックテスト結果
それではバックテストの結果を見ていくことにしましょう。
バックテスト期間は2011年1月から2021年4月までです。
約10年間で3788.6pips獲得しています。1年あたりの獲得pipsは約378pipsということなのでスキャルピングEAとしてはまずまずの成績なのではないかと思います。
ドローダウンは245.9pipsと低く、リターンドローダウン率は15.41とかなり優秀な数値となっています。
続いて収益曲線を見てみましょう。
何度か200pips前後のドローダウンがありますが、ドローダウンの間隔が開いているのでその間に回復し全体的には右肩上がりの収益曲線になっています。
ロングとショートの比較です。
ロングとショートを比較するとショートエントリーのばらつきが気になってしまいます。
勝率もロングが90%を超えているのに対してショートは50%を少し超えるくらいなのでスキャルピングEAにしては低勝率です。
取引数 | 勝率 | |
ロング | 983 | 91.56% |
ショート | 689 | 51.96% |
計 | 1,672 |
ロングだけで運用するという選択肢もあるかもしれませんね。
年ごとの獲得pipsです。
2013年の成績が突出しており、それに続くのが2016年となっています。
これらの年に共通している動きやボラティリティなどが関係している可能性があるので研究してみると面白そうです。
ざっとチャートを見た限りでは2013年と2016年のボラティリティがかなり高い数値となっているのでロジックとの兼ね合いでこの2年の成績が特に良いのかもしれません。
ポジション保有期間は短く大半のトレードが数時間でポジションをクローズしている点は非常にすばらしいことです。
最大負けトレードがわからないと資金管理がやりにくいので検証期間一番大きく負けたトレードを探してみました。
1ポジション当たりの最大負けトレードは78.3pipsでした。
この数値は1ポジションなので最大10ポジションで負けた場合のことを考えると783pipsになります。
フルにポジションを持つことはそうそうないでしょうからさすがにここまでの負けはないでしょうが、頭の片隅には入れておいた方が良いでしょう。
フォワードテスト
収益曲線を見るときれいな右肩上がりになっていて惚れ惚れしてしまいます。
ここで注目してほしいのはオレンジ色のラインです。
このラインは「収益+当日最大含み損益」を表しています。
オレンジ色のラインだけを表示するとこんな感じになります。
けっこうな崖が出現しているのがわかると思います。
この状態から相場状況が好転してしまえばこの崖はなかったことになりますので良いのですが、相場状況が悪化した場合はさらに含み損が増えていきます。
最大ポジション数が多いEAなので仕方のないことではありますが、それなりのリスクを覚悟したうえで利益を狙っていくという心構えが必要だと思います。
EAの説明には初心者向けと書いてありますが、個人的には初心者が最初に使うEAとしてお勧めは出来ません。
ある程度資金管理が出来る人が含み損を見ながら「これがこのEAのロジックだから気にするな」と割り切りながらトレードする類のEAなのではないかなと思います。
コメント