バイナリーオプションなんて簡単!勝率55%以上をキープすればいいだけ
ハイロータイプのバイナリーオプションはエントリー後に上がるか下がるかを予測するだけの非常にシンプルなルールを採用しているのでトレード未経験でも簡単にスタートすることが出来ます。
しかしルールがシンプルなだけで勝ちつづけることはけして簡単なことではありません。
ハイロータイプということで単純に勝率が50%を超えれば損をしないと思って油断していると、憎き敵であるペイアウト率の餌食になることになります。
ペイアウト率とはFXで言うところのスプレッドのような存在で、業者のもうけになる部分と思っていただければ間違いないでしょう。業者の儲けの分が差し引かれるので勝率50%では儲けることが出来ない仕組みになっているのです(T_T)
ペイアウト率によって必要になる勝率は決まっています。最低限これだけの勝率を確保しておけば利益を出すことが出来るというボーダーラインだと考えればわかりやすいかもしれませんね。
ハイローオーストラリアのTurbo5分取引のペイアウト率は1.85なのですが、この場合に必要な勝率はどのくらいになるのか計算してみましょう。
下の式を使うと損益分岐点の計算が簡単に出来ます。
損益分岐点(%)=100÷ペイアウト率
ペイアウト率が1.85の場合は
100÷1.85=54.05%
54.05%の勝率が必要になってくるわけですね。
MT4のEAを使って自動売買をしている人の中には54.05%の勝率なんて楽勝じゃんと思う人も多いかもしれません。実際にスキャルピングEAの中には勝率90%程度のものなんてざらにありますし、少なくとも70%以上の勝率がないとスキャルピングで勝つことは厳しいでしょう。
そんな高勝率のスキャルピングロジックを駆使すれば損益分岐点の勝率くらいなら簡単にクリアできるはずです。
FXのスキャルピングとバイナリーオプションの決定的な違い
スキャルピングロジックを使えばバイナリーオプションでも簡単に勝てるぜ!!
私にもそう思っていた時代がありました(-_-;)
しかし、残念なことにスキャルピングとバイナリーオプションの間には決定的な違いがあります。この違いこそがバイナリーオプションでの勝率アップを難しくしているのです。
二者の間に横たわる大きな違いとはクローズするタイミングです。
FXの場合はストップロス、テイクプロフィット、テクニカル分析、経過時間など様々な手法を駆使してクローズすることが出来るのですが、バイナリーオプションは判定時間になると強制的にクローズされてしまいます。
スキャルピングEAはエントリーでミスをした場合でも優秀なクローズロジックのおかげで勝ててしまうケースも少なくありません。一方、バイナリーオプションでは判定時間における価格の上下を予測しなくてはならないのでエントリーのミスは致命的です。
仮に勝率80%を超える高勝率のスキャルピングEAがあったとしましょう。エントリーした5分後に強制的にクローズするロジックを追加した場合、このEAは55%の勝率を超えることは出来るのでしょうか。実は以前実験したことがあるのですが、簡単にはクリアすることは出来なかったのです。
バイナリーオプションには専用のロジックが必要
もちろんFXのスキャルピングロジックがバイナリーオプションに対してまったく役に立たないのかというとそういうわけではありません。スキャルピングロジックがバイナリーオプションのエントリーロジックのベースとして役に立つことは間違いありません。
例えばアジア時間早朝にエントリーするスキャルピングEAのロジックの中にはちょっと弄ればバイナリーオプションに流用することが出来るほど精度の高いものも存在しています。
ここだけの秘密ですがシンプルなボリンジャーバンドの逆張りシステムの勝率が意外と良いことに驚く人もいるかもしれませんね(笑)
しかし常時安定した収益曲線を描くトレードをしたい場合には、専用のインジケーターを使用した方がいいのは間違いありません。ボリンジャーバンドの逆張りもかなり有効なロジックなのですが、長期でバックテストした場合の成績にムラが出てしまうのはどうしても避けられないのです。
そう考えるとシンプルなロジックかつ長期バックテストをクリアしたシグナルインジケーターを入手するのが一番手っ取り早いでしょう。
テクニカル分析に詳しい人でしたらインジケーターつくーるを使ってオリジナルのインジケーターを作成してしまうという方法もあります。インジケーターつくーるは使い方さえ覚えてしまえばMQLのプログラムがわからない人でも簡単にシグナルインジケーターを作成することが出来るのです。
長期のバックテストいう部分でのハードルは高いのですが、バックテストツールも市販されているのでトライしてみる価値はあると思います。どのような時にトレードするのか、そしてどのような相場に強いのかということを分析することでさらなるロジックの強化が期待できるのは自作インジケーターの醍醐味と言ってもいいでしょう。
自分で作成することが難しいと感じた人は市販のバイナリーオプション用インジケーターを購入してしまうのがお勧めです。最近のインジケーターの中にはバックテスト結果を公開しているものもあり、収益曲線やトレード回数、ドローダウンをチェックしながら選ぶことも出来ます。
バイナリーオプション用インジケーターの中には検証が不十分なものも存在するので、最低でもバックテスト結果が公開されているものの中から選んだ方が良いでしょう。
バックテストとフォワードテストを公開しているインジケーターを探してみよう
バイナリーオプション用インジケーターはかなり多く出回っているのでお目当てのものを探し出すのは至難の業です。
そこでゴゴジャンの「インジケーター・電子書籍」のページでカテゴリーを「バイナリー」、キーワードを「セール」にして絞り込みを行ってみました。
上の丸で囲んだ商品がセール中でお得に買えるツールです。この中でバックテストとフォワードテストを公開しているツールは一つだけでした(-_-;)
TYTNS(HihgLow__Kは名前を変更しTYTNSとなっています)
販売ページの目につくところに初心者が勘違いしやすいポイントが書かれています。
- バイナリーは長期的に見るもの
- パラメーターが多いことは良いことではない
- バックテスト(過去相場での検証)
当たり前のことを書いているだけなのですが、普通の販売者はこのような基本的なことを先頭に持ってくることはしません。バイナリーは誰しもが簡単に勝てるものではないということを知り抜いているからこその構成なのでしょう。
それではこのインジケーターの特徴をチェックしていきましょう。
バックテスト取得済
2011年1月1日から2018年12月31日までの8年間にも及ぶ長期のバックテストをクリアしています。バイナリーオプションのバックテスト期間としてはかなり長いのではないかと思います。
個人的に驚いているのはトレード回数で、なんとビックリ8年間の総トレード数は113,894回にも及びます。1日当たり54.6回と言えばどれだけ頻繁にトレードしているかということがわかりますね。これだけ高頻度のトレードをした上で叩き出した58.2%という勝率はかなり信頼性が高いのではないかと思います。
収益曲線もキレイな右肩上がりで苦手とする期間はありません。目を見張るような高勝率を狙ったシステムではなく、安定した勝率を長期間維持することに主眼を置いて開発しているのでしょう。
Mode機能
デフォルトのシグナルも勝率が高いと思いますが、さらに勝率を上げるためのモードも搭載されています。エントリー時の条件をより厳しくすることにより確度の高いシグナルが表示されるのです。その分トレード数は少なくなりますので、トレーダーの考え方やトレード環境により使い分ける必要がありそうです。
複数シグナル
別途直近相場を確認するためのシグナルが搭載されており、今の相場状況とシグナルの相性をチェックすることが出来ます。
勝率表示
チャート上に勝率が表示されます。直近相場でのシグナルの有効性を確認するために便利です。損益分岐点と勝率の比較をするためにも役立ちますね。
シグナル×裁量=勝率アップ
マニュアルにはシグナルの強い相場、弱い相場が記載されているので、シグナルが効きやすい相場でのみトレードを行うことによりさらなる勝率アップが期待できます。
5分足確定後にシグナルが出る
TYTNSはロウソク足が確定してからエントリーするシステムになっています。エントリー水準に達したらアラートが鳴るのであとはロウソク足が確定するのを待つだけです。一度エントリーしてしまえば次のエントリーチャンスはどんなに早くても5分後なので、トイレに行きたいのを我慢する必要はありません(笑)
5分足確定後にエントリーするシステムなのでバックテストの信頼性も高そうです。
シンプルなパラメーター
ユーザーが変更できるパラメーターは2項目です。
- シグナル→Mode1、Mode2
- 勝率を計算する期間→865
勝率を計算する期間は5分足のバーの本数を入力するようです。1時間だと12本、1日だと288本という計算になります。ここに入力する数字はトレーダーによってはかなり重要になるはずです。長期での勝率をチェックした上で短期での勝率が上がってきていればBET額を増やしてもいいですし、下がってきていれば相場の状況が合わなくなってきているという判断材料にも使えます。
もちろん数値は固定しておいてもいいのですが、相場とツールの相性を勝率から探りたい場合には積極的に変更していくのもありだと思います。
TYTNS(HihgLow__K)のバックテスト結果
TYTNSは2011年1月1日から2018年12月31日までという実に8年間に及ぶ長期バックテストをクリアしています。
トレード回数を見ると驚愕の113,894回!
これだけの多くのトレード回数のあるロジックなのでフィルターをかけていないのか、かけていたとしても恐ろしく弱くかけているのでしょう。トリガーロジックの優秀さが伝わってきますね。
総損益53,214,000円に対して最大ドローダウンは僅か304,400円!
低ドローダウン設計なので初心者でも資金管理がやりやすいのは魅力的ですね。
最大連敗数は21とかなり多いので、今後連敗に見舞われたときにシステムを信じてトレードするのか、一度トレードをやめるのかについてトレーダーを葛藤させることになるかもしれません。
このバックテストは24時間フルタイムでトレードした場合の結果ですが、TYTNS(HihgLow__K)がもっとも得意としている時間帯というものがあるはずです。その時間帯に集中的にトレードすることでさらなるパフォーマンスアップを狙える可能性があるのではないかと思います。
また、これだけ高頻度にトレードチャンスがやってくるので、仕事が終わってからの数時間でも十分にトレードすることが出来るでしょう。
これなら安心!ということでさっそく入手してみました
販売ページを見てもどこにも推奨通貨ペアが書いてなかったので一抹の不安を覚えながらも密かに購入してみました(笑)
推奨通貨ペアが書いていない理由はマニュアルを見たらすぐにわかりました。
なんと全通貨ペア対応です(笑)
マニュアルに各通貨ペアでのバックテスト結果が記載されているので、その結果を参考にして通貨ペアを選択するのがお勧めです。
AUDJPY,AUDNZD,AUDUSD,CADJPY,CHFJPY,EURAUD,EURGBP,EURJPY,EURUSD,GBPAUD,GBPJPY,GBPUSD,NZDJPY,NZDJPY,NZDUSD,USDCAD,USDCHF,USDJPY,GOLD
マニュアルに記載されているバックテスト結果でトップの勝率を叩き出しているのがAUDNZDでなんと61%の高勝率となっています。最低の勝率だったUSDCADでも損益分岐点をクリアする56.3%なので各通貨ペアに柔軟に対応できるロジックなのでしょうね。ちなみに全通貨ペアの平均勝率は58.26%となっています。
ただし、ここで気を付けなくてはいけないのはバックテストが2011年1月1日から2018年12月31日までの期間で行われたという点です。残念なことに2019年1月1日以降のバックテスト結果はわからないということですね。
バックテスト期間が終了したとたんに成績が大きく落ち込んでいる可能性もありますので、確認だけはしておいた方が良さそうです。
2019年1月からバックテストしてみた
TYTNSはハイローオーストラリアで取り扱っているすべての通貨ペアに対応していますが、「Turbo」が対応しているのは以下の7通貨のみです。
AUD/JPY、AUD/USD、EUR/JPY、EUR/USD、GBP/JPY、NZD/JPY、USD/JPY
これ以外の通貨ペアでトレードする場合は「High Low」の15分取引を利用する必要があります。自分はTurbo大好き人間なので、上記の7通貨ペアの中から3通貨ペアを選んでバックテストしてました。
ヒストリカルデータ:FXDD
業者:ハイローオーストラリア
取り引き:Turbo 5分
ペイアウト:1.85
引き分け:負けとして扱う
7通貨ペアの中から今回セレクトしたのは、AUDJPY、USDJPY、EURUSDの3通貨ペアです。
【AUDJPY】
まず最初にハイローオーストラリアにちなんでAUDJPYからテストしていきます。
若干凸凹していますが勝率56.7%と立派な数字だと思います。ちょっとドローダウンが大きめですがすぐに回復していきますね(笑)
【ドル円】
みんな大好きドル円もバックテストしてみましょう。ちなみにドル円は2011年から2018年のバックテストではワースト2位という位置に沈んでいました(T_T)
かなりデコボコになってしまいましたが勝率は55.5%と悲観するほどではありません。ドローダウンがちょっと大きめな感じがするのでドル円だけをトレードするのはあまりお勧めではないかもしれません。他の通貨ペアと組み合わせた方が良さそうですね。
【EURUSD】
最後は取引量が多く流動性の高いユーロドルです。
ユーロドルに関しては2011年から2018年のバックテスト結果と同じ勝率となっています(笑)
まあ、悪くないですね←誰目線だよw
ポートフォリオを組んでみる
3通貨ペアを個別でバックテストしてみましたが、どの通貨ペアも右肩上がりを維持しているのは凄いですね。しかし、ドル円のように単体ではちょっと厳しいかなという通貨ペアが存在するのもまた事実です。
そこで3通貨ペアでポートフォリオを組んでみました。
一部落ち込みが見られるもののなめらかなグラフになりました。勝率も57.1%も確保できているのでかなり優秀なシステムなのではないかと思います。
今回は適当に選んだ3通貨ペアでポートフォリオを組んだのですが、微妙な成績のドル円を外して他の通貨ペアを加えればさらに魅力的なポートフォリオを組める可能性もあります。
ポートフォリオを組むことでドローダウンの低減を期待出来るのはもちろんのこと、トレード回数を増やすことが出来るのは大きなメリットだと思います。どの通貨ペアも右肩上がりののパフォーマンスを期待できるので直近での成績が悪いものをどんどん入れ替えていくことも出来ます。
全通貨ペア対応による柔軟性の高さがシステムトータルでの戦闘能力を高めていることは間違いありません。
全通貨ペア対応というパワーワードに負けないパフォーマンス
マニュアルを読んだ時に目にした全通貨ペア対応というパワーワードに「オイオイ大袈裟かよ」と懐疑的だったのですが、実際にバックテストしてみた結果「大袈裟じゃないわ!」ということに気付き懺悔したい気持ちでいっぱいです。
開発者さん、疑ってごめんなさいm(__)m
ちなみに開発者さんは「BOバックテスト代行館」というサイトを運営されている方でした。サイト名からわかるようにバイナリーオプションのバックテストを代行したり、シグナルツールを作成するサービスをしているということでいわばその道のプロの方でした(-_-;)
TYTNSのフォワード結果の掲載もスタートしたようなのでチェックしておいた方がいいかもしれませんね。
バイナリー用のインジケーターは自分でもいくつか作っており、単一通貨ペアだったらTYTNSのパフォーマンスを凌ぐものもあったりするのですが全通貨ペア対応なんて無理です(^^;)
絶対に無理(笑)
せいぜい似たような動き方をする相関性の高い通貨ペアに対応して、「3通貨ペア対応!ドヤッ!!」って自慢する程度しか出来ません(笑)それが3通貨ペアどころか18通貨ペアですからね、ハンパじゃありません。
そして驚くことに2019年1月以降からの疑似フォワード的なバックテストでもハイパフォーマンスを維持しているのです。
TYTNSはタイムフィルターを搭載していないので、トレーダーが自己判断でトレードする時間帯を絞った場合はさらなるパフォーマンスアップも期待できます。
例えば先ほど作成した疑似フォワードテスト期間のポートフォリオにタイムフィルターを設定してみましょう。19時以降の成績が芳しくなかったので19時から23時までトレードをしないように設定してみます。
どうですか、これ・・・
かなりヤバイです(笑)
TYTNSはバックテストが公開されているバイナリーオプション用インジケーターを探している人にとってかなりお勧めのツールなのではないかと思います。ただし、バックテスト結果を見てもわかるとおり最大連敗数は少なくないのでマーチンが好きな人は他のインジケーターを探した方が良いでしょう。
資金管理をした上でシグナル通りにトレード出来る人にとってTYTNSが強い味方になってくれるのは間違いありません。
コメント