今度は平滑移動平均(SMMA)を使ったロジックを考えてみた
前回の記事で作成した線形加重移動平均(LWMA)を使ったEAが思っていたより良かったので今回は使い道がまったくピンとこなかった平滑移動平均(SMMA)を使ったロジックを考えてみました。
線形加重移動平均(LWMA)ではゴールデンクロスとデッドクロスによるエントリーを使ったのですが、平滑移動平均(SMMA)ではそれほどパフォーマンスアップはのぞめそうにありません。ロジックをどうしようかと悩んでいたところ思い浮かんだのがAlligator(アリゲーター)というインジケーターです。
アリゲーターは3本の移動平均線により構成されているのですが、3本すべてのラインに平滑移動平均(SMMA)が採用されています。平滑移動平均(SMMA)を採用することで3本のラインがクロスすることが少なくなり、その結果大きなトレンドを掴むときに効果的なのではないかと思っています。
ということは平滑移動平均(SMMA)の傾きを使えばトレンドフィルターとして威力を発揮するのではないでしょうか✨
アリゲーターの説明を見ると移動平均線の表示をシフトさせているようですね。
Alligator(アリゲーター)を使ったロジック
•青線 (アリゲーターのあご) は、このチャートを描くために使用された期間 (8目盛り分未来方向にずらした13期間の平滑移動平均)のバランスラインです。
•赤線 (アリゲーターの歯) は、1レベル下げた価格期間の(5目盛り分未来方向にずらした8期間の平滑移動平均)のバランスラインです
•緑線 (アリゲーターの唇) は、さらに1レベル下げた価格期間の(3目盛り分未来方向にずらした5期間の平滑移動平均)のバランスラインです。
なかなか興味深い考え方でチャートに表示させた時には確かにワニの補色行動と似たような動き方をするあたりかなり秀逸なインジケータに見えます。
今回作成するEAは3本のラインのシフトは行わずに、単純に傾きが揃ったときにトレンドが発生したと判断することにしました。
3本のラインの傾きが揃ったところでオシレーター系のインジケーターで逆張りエントリーするイメージです。
ドル円1時間足でバックテストするとこんな感じになります。
今回はテイクプロフィットでリカクしていますが、トレイリングストップで追いかけていく方が大きなトレンドが取れるのではないかと思います。低い勝率ながら年に何回かドカンと大きく勝って利益を伸ばしていくという戦法ですね。コツコツドカーンタイプのEAを使っている人にとっては使いづらいタイプの収益曲線かも(^_^;)
今のところ平滑移動平均(SMMA)を利用した戦略としては大きなトレンドを掴むことくらいしか思いつかないのですが、もっといい使い方もあるかもしれません。何か思いついたらまたEAにしてみますね。
今回作成したEAは以下のリンクからダウンロードできます。
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