FX初心者には自動売買はハードルが高い?
私が最初にFXを始めたときには自動売買はまだ一般的ではなく、ブローカーのチャートとにらめっこしてここだという時に注文ボタンを押していました。もちろんテクニカル分析なんかするわけもなく、チャートがなんとなく上昇してきているからとりあえず買っておこうといういい加減な根拠を元にトレードしていました。
こんな適当なトレードが通用するわけもなく、最初に開設した口座の資金はあっという間に底をついてしまったのです。そこからテクニカル分析というものを勉強しながらトレードをしていたのですが、次第にブローカーが提供しているチャートソフトには物足りなさを感じてくるんですね。
当時使っていたブローカーは外為どっとコムとひまわり証券だったのですが、最低限のテクニカル分析しか用意されていませんでした。移動平均線、MACD、ストキャスティクス、ボリンジャーバンドあたりを使ってトレードしていたのですが成績は芳しくありませんでした(笑)
そんな時に出会ったのがVTトレーダーというチャートソフトです。当時はFXアジア(FXA)というブローカーがVTトレーダーを取り扱っていたので速攻で口座を開設したのです。今思うと標準で用意されているテクニカル分析の種類はMT4よりも充実していたのではないかと思います。VTトレーダーもMT4同様に自分で作成したオリジナルのインジケーターをインストールすることが出来たので、シグナルツールなんかを作って使っていました。
VTトレーダーにはVQというインジケーターがあってそのシグナルを使ってトレードすると結構いいところでポジションを取ることが出来たんですよね。VQインジケーターはForex TSDというフォーラムの中でカスタムインジケーターが作られるほど人気があり、当時は使っていた人も多かったような記憶があります。
非常にお世話になったForex TSDなのですが、先日久しぶりにブックマークから遊びに行ったら閉鎖してしまったようですね。当時の賑わいを考えると非常に寂しいことですが時代の流れなのでしょうか。
話が脱線してしまったのですが、VTトレーダーには豊富なインジケーター群の他にトレードシステムという自動売買の環境も整備されていました。MT4と比較すると貧弱なシステムなのですが、自動売買なんて夢のまた夢だと思っていた当時の私のとっては魔法のチャートシステムだったのです。
VTトレーダーで自動売買をスタートさせた頃に知り合いのトレーダー仲間にMT4を教えてもらいました。そこからはもうMT4に夢中になって今に至りますw
VTトレーダーやMT4は自動売買のハードルを思いきり下げてくれました。今ではミラートレーダーやZuluTradeなどのソーシャルトレードという選択肢もありますが、当時の国内でのFXの状況を考えると海外は一歩も二歩も進んでいたのですね。
ここ数年でMT4は国内のトレーダーにも浸透してきています。取引会社も複数存在し、MT4を使ったトレードの情報もちょっと検索すれば山ほど出てきます。さらにMT4での自動売買には欠かせないEAというプログラムも良質のものが販売されるようになってきたのです。
FX初心者でも簡単に自動売買を出来る環境がようやく整ってきたわけですね。
初心者の自動売買で難しいのはEA選び
MT4の自動売買のセッティング自体はマニュアルが整備されているし、ネットでのハウツー記事も多いので初心者でも比較的簡単に出来るのではないかと思います。最初のうちは「自動売買」ボタンを押し忘れていてトレードしないとか、チャートの通貨ペアを間違えたりというつまらないミスをしてしまいますがすぐに慣れてしまうことでしょう。
初心者が自動売買をするにあたって一番難しいのはEA選びなのではないかと思います。いったいどんなEAを選べばいいのか、販売サイトなどを覗いてみても最初はチンプンカンプンでしょう。
そんな初心者には何を勧めるかというよりも、これは買ってはいけないというアドバイスをした方が効果的かもしれません。買ってはいけないものを対象外にすれば検討するEAの数を減らすことが出来ます。大量のEAの中から自分に合ったEAを見つけるためには消去法が一番楽チンなのかもしれませんね。
私が初心者に勧めないEAのタイプはリスキーなトレードをするEA、資金管理がリスキーなEAの二つです。
例えばナンピンマーチンゲールを採用したEAは初心者にはお勧めしません。ある程度資金管理が出来るようにならないと危険なので近づかない方が無難です。逆張りEAでストップロスを大きくとっているEAもお勧めしません。コツコツドカーン型のスキャルピングEAでストップロスが極端に大きいものはバックテストではいい成績でも、実運用するといきなりドローダウンが来るかもしれません←経験者は語る(笑)
トレンドを判断するロジックが組み込まれていて損小利大のEAか、フォワードテスト期間の長いスキャルピングEA辺りが無難なのでしょうね。どちらも資金管理がやりやすいですから。
人工知能(AI)の技術を応用したロジックですと
最近AIがもてはやされていますが、ついにEAの世界にも人工知能の波がやってきたようです。
ウェルカム!AI!!
InstaEAというEAのエントリーロジックにはなんとAI技術が応用されています。マーケットを監視し導き出した複数のパターンに相場を分類し、パターン毎に最適なロジックを投入する事で、様々な状況で機能するようなEAになっているようです。
もちろんクローズロジックにもAIが採用されていて、AIにより分類した複数のパターンの相場に最適なロジックを選択しポジションをクローズします。
AIなんてヘッジファンドだけの強力な武器化と思っていましたが、今や一般のトレーダーにも無関係ではなくなってしまったようですね。
このEAはAIだけが売りなわけではなく、リスク管理がやりやすいというところにも注目したいですね。まず嬉しいのはシングルポジションのEAだということです。相場状況によっていくつポジションを持つかわからないようなEAだと証拠金残高とにらめっこしないといけませんよね。しかしこのEAの場合はシングルポジションなので資金管理が非常にやりやすいのです。
ナンピン・マーチンゲール・グリッド・両建てはしないので一つのポジションが負けたときのことを考えて資金管理をすればいいので自動売買初心者にも簡単です。
フォワードテストも良好ですね。
2018年5月27日追記:
人工知能(AI)の学習のおかげかは定かではありませんが、約半年経過しましたがInstaFXは今も絶好調です。
フォワードテスト期間を通してみると調子が悪かったのは2017年の12月の前半くらいでその後は順調に利益を積み重ねています。
ストップロスが45pipsと浅い割に70%の勝率を保っているので、運用中に感じるストレスもそれほど大きくなさそうです。自動売買初心者にも扱いやすいEAと言えそうですね。
ドル円のEAが多い中でユーロドルをトレード対象としているIstaFXは、他のEAとの相性も良さそうなのでポートフォリオの対象としても期待できそうです。
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