逆張りか順張りか
FX、株式取引、先物取引などの金融商品をテクニカル分析を使ってトレードする人にとって悩ましいのは順張りにするか逆張りにするかということだと思います。
同じチャートを見ても「上昇トレンドだから買うぜ」と考える人がいる一方で「ちょっと上がり過ぎだからそろそろ落ちるんじゃね」と思う人もいることでしょう。
上昇している時に買うのが順張り、上昇している時に売るのが逆張りなのですが皆さんはどちらのタイプですか?
私はもともとは順張り派だったのですが、初心者の時に高値買い、安値売りで痛い目にあっているので大きなトレンドの中で小さな逆張りをするスタイルを取り入れるようになりました。
しかし、悲しいことに大きなトレンドが発生するときは戻りが少なエントリーチャンスを逃してしまうこともしばしばあります。
トレンドを逃したくなかったら動き出した電車に飛び乗ればいいのですが、なかなかそこまでの勇気はありません。そんなわけで今は大きなトレンドを掴むのが下手な順張り派に甘んじています(笑)
MT4のチャートにRSIなどのオシレーター系のインジケーターを表示させて相場の動きを見ていると売られすぎ、買われすぎゾーンで価格が反応するのがわかります。オシレーターを使った逆張りが人気なのはこの敏感な反応により、エントリー後の逆行が少ないからなのかもしれません。
しかし相場が大きく動く時にはオシレーターが売られすぎ、買われすぎゾーンに入っても価格が一切反応しなくなります。オシレーターが振り切れたまま上限あるいは下限に張り付いてしまうのです。こうなったら逆張り派はお手上げになってしまいます。
逆張りを成功させるのは相場状況の把握と適切なストップロスの設定にあるのですが、これがなかなか難しいのです。もっとも簡単な逆張りロジックはアジア時間早朝でのスキャルピングですが、近年ではスプレッドの拡大などのブローカー側の対策により機能しにくくなっています。
レンジフィルター、トレンドフィルターを活用しつつ、トレンド発生時の負けを最小限に留めるスキルが必要なのかもしれません。
ブレイクアウトシステムだけど高勝率のEAがあった
トレンドの中での小さな逆張りは高値買い、安値売りを防止するという意味では効果的だと思いますが、大きなトレンドを取りこぼすことが多いのが難点です。
押し目買い、戻り売りという王道的なトレードではあるのですが、どこまで押したら買うのかという判断基準が出来ていないトレーダーにとってはエントリーチャンスをみすみす逃す可能性の高い手法なのです。
高値掴みを恐れていたらトレンドをものにすることは出来ないのでしょうか(^_^;)
そんなチキントレーダーに朗報です。
なんと勝率80%超えのブレイクアウトEAが存在していたのです。
その名もEURJPY_高勝率ブレイクアウトシステムで、EA名にも高勝率であることが自慢げに謳われています(笑)
EURJPY_高勝率ブレイクアウトシステムの概要は以下のとおりとなっています。
15分足で動作するユーロ円用のEAで取引スタイルはデイトレード~スイングトレードとなっています。
なんと言っても嬉しいのが最大ポジション数が1のシングルポジションEAであるという点です。初心者でも資金管理がやりやすいし、他のEAとの併用も出来そうです。
ストップロスとテイクプロフィットはそれぞれ95pips、120pipsとなっており、若干深めの位置にストップロスを置いているように見えるのですが、トレイリングストップ機能があるので実際は95pipsでストップアウトすることは殆ど無いでしょう。
EURJPY_高勝率ブレイクアウトシステムのバックテスト結果をチェック
なかなか見どころの有りそうなEURJPY_高勝率ブレイクアウトシステムですが、「実は大したことないんじゃないの」という気もしなくはありません。さっそくバックテストをチェックしてみましょう。
上の画像は2014年1月1日から2018年12月31日までの5年間のストラテジーテスターによるバックテスト結果です。
売りポジション、買いポジションともに勝率80%を超えておりブレイクアウトEAらしからぬ結果となっています。
5年間の総取引数は507回、1月当り4回程度なのでさほど頻繁にトレードするEAではありません。
15分足のEAでこれだけトレード回数が少ないということはフィルターがかなりキツイのかもしれませんね。このちょっときつめのフィルターの性能により、80%超えの高勝率を叩き出していると考えて良さそうです。
EAの説明を見る限りタイムフィルターについては言及していないのでフルタイム型のブレイクアウトEAなのでしょうか。バックテスト結果で個々のトレードを解析しようと思ったのですが、トレイリングストップによるordermodifyが多過ぎて挫折しました(笑)
まだフォワードテストを開始したばかりのEAなので実績はないのですが、バックテスト結果から想像すると4日以内にはポジションを持ってくれることでしょう。今後どのようなトレードをするのか楽しみなEAではあります。
バックテストでのトレード回数の少なさがカーブフィッティングによるものでなければ平成が終わる頃にはランキングに顔を覗かせることでしょう(*^^*)
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