スイングタイプのEAのトレード回数を増やす
EAをトレードスパンで大まかに分類すると短期のトレードを得意とするタイプ、中期のトレードを得意とするタイプ、長期のトレードを得意とするタイプの3種類に分けられます。
短期トレード派デイトレードやスキャルピングに代表されるガツガツとトレードするタイプで、一回に利益は小さいのですがトレード回数が多いのでトータルでは大きな利益を稼ぐことが出来ます。
一方、中期スパンでトレードするスイングトレードタイプのEAは一回の利益は大きいのですが、短期トレードに比べるとトレード回数が少ないというのが悩みの種です。
スイングトレードでトレード回数を増やすためにはいくつかの方法があると思います。一番手っ取り早いのはナンピン手法を取り入れることでこれなら簡単にトレード回数を増やすことが出来ます。しかし同じ方向に複数のポジションを持つことになるので、思惑が外れた場合のドローダウンが大きくなる可能性が高くなります。
リスク分散を考えながらトレード回数を増やすにはどうしたら良いのか?
この問題を解決するいいアイデアが思い浮かびません(^_^;)
そこでちょっと荒っぽいとは思いましたが複数の独立したロジックを組み合わせたEAを作成してみることにしました。
それぞれのEAのパフォーマンスはたいしたことないのですが、複数のEAが協力し合うことでパフォーマンスの底上げが出来るのではないかという考え方です。今回はドル円4時間足用の10種類のロジックを合体して一つのEAにまとめてみました。10種類のロジックを同時可動することで過去10年間のバックテストで検証した結果トレード数は4000を超えました。
独立した複数ロジックを採用することでドローダウン低減効果を狙う
複数ロジックの融合はトレード回数増加に威力を発揮しましたが、もう一つ期待出来るのがドローダウンの低減です。売りポジションを持つロジックと買いポジションを持つロジックが分かれることも多く、買いポジションのロジックは負けトレードだったけど売りポジションのロジックは勝ちトレーダーになったというケースも出てくるのです。
早めにトレードをクローズするロジックもあれば長くポジションをキープするロジックもあるのでこれらがうまく噛み合えばドローダウンの低減効果につながると考えています。
各ロジックをオン・オフ出来るスイッチを搭載
本EAには10のロジックが搭載されていますが、ユーザーによっては10個もポジションを持たなくても良いと感がている人もいるのではないかと思います。そのような人のために各ロジックにはオン・オフするためのスイッチが搭載されています。
スイッチが「true」になっていればそのロジックは有効であり、「false」に切り替えると無効になります。
各ロジックを一つずつテストしてみて気に入ったロジックだけをチョイスする使い方も出来ます。独立したロジックを採用してはいるもののエントリーの基本的な考え方には似ている部分もあるので同時にエントリーするケースも少なくありません。
各ロジックの組み合わせは自由に行えるのでエントリーポイントが似ているロジックはどちらか一方をオフにすることも出来ます。デフォルトの設定で使うだけでなく自分なりにアレンジ出来る自由度の高さにより、初心者から上級者まで楽しめるEAになっています。
ロジックは非公開ですがパラメーターは開放
市販されているEAはロジックが非公開であり、ユーザーはブラックボックスを使ってトレードしている状況です。本来ならロジックが公開されたEAを使用するのが望ましいのですが、EAの複製のリスクを考えると今後も実現されることはないでしょう。
本EAに関しても以上のような理由から申し訳ないのですが売買ロジックは非公開とさせていただいております。
その代りというわけではありませんが、各ロジックのパラメーターは全て開放しています。各ロジックごとにテクニカル分析のパラメーターを設定できるようになっているので、各ロジックを個別で最適化したり自分の好きな期間で最適化することが可能なのです。
使用しているテクニカル分析名もパラメーター内でわかってしまうので、感の良い人なら大まかなロジックがわかってしまうかもしれませんね(^_^;)
本EAはドル円用に開発したもので他の通貨ペアはチェックしていないのですが、もしかすると最適化することで使える通貨ペアが出てくるかもしれません(笑)
同時保有ポジション数が10なのでロットサイズは控えめに
本EAは10のロジックが搭載されているので最大ポジション数は10になります。デフォルト設定ではロット数は0.01となっていますが、この設定でも全ロジックがエントリーすると0.1ロットになります。
マイクロロットの使用できるブローカーでロットが抑えめにしておいたほうが良いでしょう。
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