EAつくーるで超シンプルな移動平均線の傾きを利用したEAを作ってみよう

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EAつくーるで移動平均線の傾きを使ったEAを作ってみる

プログラミングの知識なしにEAを作成することのできるEAつくーるで移動平均線の傾きを使ったEAを作成してみました。たぶんEAつくーるの使い方に慣れている人なら数分で作れてしまうと思います。

もちろん移動平均線をどのように使うのかということを事前に考えておく必要はありますが、基本的なことだけを決めておけばEA化するのは非常に簡単なのです。

移動平均線を使ったロジックの中で特に簡単なのが傾きを使用したロジックです。移動平均線がどの程度傾いているのか数値的に判断するとなるとEAつくーるでは無理なのですが、どちらに傾いているのかだけをエントリーの判断に使うのであればEAつくーるで十分に対応することが出来ます。

過去の移動平均線の価格と現在の移動平均線の価格を比較するだけなので、非常にわかりやすいですよね。

移動平均線入門 – 初心者でもわかる優しい解説

せっかくなのでここで移動平均線について、初心者の方でもわかりやすく説明しますね。投資や株式市場に関心を持ち始めた方にも、移動平均線は非常に役立つ分析ツールです。では、一緒に学びましょう!

1. 移動平均線とは何ですか?

移動平均線は、株価や為替相場などの値動きを滑らかにした線のことです。これにより、価格の上昇傾向や下降傾向を簡単に把握できます。短期的な価格変動を除外し、中長期的なトレンドを明確にすることができるのが移動平均線の魅力です。

2. 移動平均線の種類

移動平均線にはいくつかの種類がありますが、主に以下の2つがよく使われています。

  • 単純移動平均(SMA: Simple Moving Average)
  • 指数移動平均(EMA: Exponential Moving Average)

単純移動平均は、ある期間の平均価格を計算し、それをプロットすることで作られる線です。一方、指数移動平均は、最近の価格変動により大きな重みを与えることで、より敏感な動きを捉えることができます。

3. 移動平均線の計算方法

単純移動平均の計算方法は、以下の手順で行います。

  1. 計算したい期間(例:5日、25日、50日)を決めます。
  2. その期間の終値を足し合わせます。
  3. 足し合わせた結果を期間の日数で割ります。

例えば、5日間の単純移動平均を計算する場合、5日間の終値を足して、5で割ることで求めることができます。

4. 移動平均線の使い方

移動平均線を使って、相場のトレンドを判断することができます。短期の移動平均線が長期の移動平均線を上抜けると、買いシグナル(上昇トレンドの始まり)とされます。逆に、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下抜けると、売りシグナル(下降トレンドの始まり)とされます。例えば、5日移動平均線が25日移動平均線を上抜けた場合、買いシグナルとなります。

また、移動平均線はサポートやレジスタンスとしても機能することがあります。これは、価格が移動平均線に近づくと反発したり、押さえつけられるような動きをすることが多いからです。

5. 移動平均線の注意点

移動平均線は便利な分析ツールですが、いくつかの注意点もあります。

  • 移動平均線は過去のデータに基づいているため、未来の価格変動を予測するものではありません。
  • 短期間の移動平均線は価格変動に敏感に反応するため、誤ったシグナルを与えることがあります。
  • トレンドが明確でないレンジ相場では、移動平均線の効果は低くなります。

これらの注意点を踏まえつつ、他のテクニカル分析手法と組み合わせて使用することで、より効果的な投資判断ができるようになります。

これで、移動平均線についての基本的な知識が身に付いたと思います。初心者の方にもわかりやすく説明しようと努めましたが、分からない点があればどんどん質問してくださいね。移動平均線を上手に活用して、賢い投資判断を行いましょう!

 

さっそくEAを作成してみましょう

今回作成するのは移動平均線の傾きが上方向を向いている時にロング、下方向に見ている時にショートするという非常にシンプルな構成のEAです。

上昇トレンドの時は移動平均線は上に傾いていると思います。

2本前の移動平均線 < 1本前の移動平均線

逆に下降トレンドの時は下に傾いています。

2本前の移動平均線 > 1本前の移動平均線

エントリーの条件はたったこれだけでOKです。

手仕舞いに関してはテクニカル分析で条件を設定し条件に合致したらクローズするということも出来るのですが、今回はテイクプロフィットを設定することにより対応します。損切りもストップロスで設定出来るので簡単ですね。

EAつくーるで全体ロジックを表示するとこんな感じになります。

ポジション1 (マジックナンバー:1)
売買条件1 : 2本前の期間40の単純移動平均線 < 1本前の期間40の単純移動平均線の場合、買いエントリー
売買条件2 : 2本前の期間40の単純移動平均線 > 1本前の期間40 の単純移動平均線の場合、売りエントリー

EAつくーるに売買条件を入力していく

ではさっそくEAつくーるを起動し、売買条件を入力してみましょう。

まずデスクトップ上のアイコンをダブルクリックしEAつくーるを起動しログインします。

「ポジション1」タブを選択して以下の画像のように入力してみましょう。

これで移動平均線の傾きが上の時に買いエントリーするようになります。

 

続いて売りのエントリー条件を入力しましょう。

まず最初にツールバーの「売買条件を追加」をクリックし「売買条件2」を作成しましょう。

 

以下の画像のように入力します。

これで売買条件の設定は終了です。

続いて「オプション機能」の設定を行います。

特に変更しなくても構いませんが、スプレッドフィルターくらいは付けておきましょうか。「最大スプレッド機能」にチェックを入れて数値を入力するだけでスプレッドフィルターを追加できるので簡単ですよね。

もう一つ、「一本のローソク足でのエントリー回数制限」にもチェックを入れておきます。

これで「オプション機能」の設定は完了です。

最後に「基本設定」で「ロット数」、「ストップロス」、「テイクプロフィット」、「スリッペイジ」の設定を行います。

これでEAつくーるで入力する項目はすべて完了です。

最後に「EA作成」ボタンを押すとmq4ファイルが出力されます。

なんと簡単なのでしょう(笑)

慣れれば5分あれば出来流というのも大袈裟な話ではありませんね。

作ったEAをバックテスト

保存したEAをMT4にインストールしてバックテストしてみましょう。外為ファイネストのMT4を使いポンド円の1時間足でバックテストしています。

こんな感じになります。

トレード状況をチャートでチェックしてみると常にポジションを持っていることがわかると思います。移動平均線の傾きがエントリー条件なので、傾きがない時以外は常に買いか売りのどちらかのポジションを持っているわけですね。

非常に緩いエントリー条件なのですが、トレンドの方向にだけポジションを持つのでトレンドの発生しやすい通貨ペアで有効な手法だと思います。

トレンドに強いということは裏を返せばレンジ相場に弱いということなので、トレンドが発生していない時には負け続けることになりますが(-_-;)

とりあえず今回はEAつくーるの入力方法の説明のついでに作ったEAなのでお許しをm(__)m

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